僕もぶっ殺される可能性あり?マラウイのLGBT事情を調べてみた

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どうもです。僕はもうすぐアフリカのマラウイという国に行くのですが、アフリカってLGBTの権利はどんな感じなんでしょうか。国によっては死刑にもなるだろうし、LGBTのT、つまりトランスジェンダーである僕もマラウイでぶっ殺される可能性あるんじゃね?とふと思ったのです。そんな訳で、今回はアフリカの特にマラウイのLGBT事情について調べてみました。

LGBTIの権利と援助

まずはこちらの記事をご覧ください。この記事ではLGBTIとなっているのでここからはLGBTIで統一します。Iはインターセックス(性分化疾患)のことです。一応話としては、米国国務省のLGBTIの人権問題担当特使であるランディ・ベリー氏が「対マラウイ援助が同国が同性婚を認めるか否かにかかっている」という噂を否定しましたって所から始まります。

LGBTIの人権問題担当特使であるベリー氏がマラウイを訪れた事によって、今後の同国内でのLGBTIへの扱いが改善されなければアメリカからの援助が減るのでは?という噂が立ったようですね。しかしベリー氏は「全く正確でない」噂だとし、マラウイ国内でのLGBTIに対する差別の終焉を奨励するための訪問だと述べます。そして米国とマラウイとの関係はガバナンスの改善により焦点が当てられる、そしてそうした統治や法律とLGBTIも含めたマイノリティの権利とは切り離せない関係にあると示します。

世界一同性愛嫌悪の強い大陸

また、マラウイ国内でのLGBTIの運動が活発化する事で国内での風向きは変わりつつあると言います。現在の法律ではマラウイでの同性愛罪は最長14年の禁固刑と重労働に処せられます。しかしながらマラウイのサミュエル・テンベヌ司法大臣はこれらの法律が見直されるべきであるという意向を示しているようです。また、ピーター・ムタリカ大統領も最近のニュースで「LGBTIコミュニティの権利はより尊重され、守られるべきだ」としています。

前与党代表のケン・ムソンダ氏は「同性愛者は犬以下。ゲイやレズビアンは”悪魔の子”だ」と発言し、「いずれ釈放されるんだから逮捕じゃ意味がない。最善の対処法は奴らを殺す事!」とFacebookに投稿していたようです。おいおいまじか。

ムソンダ氏に限らずアフリカで同性愛嫌悪を公言する政治家はいます。ジンバブエのロバートムガベ大統領も、同性愛者は「犬やブタ以下」と表現しているそうです。

ガーディアン紙の調査ではアフリカ大陸は世界で最も同性愛嫌悪を示す大陸であり、アムネスティインターナショナルによれば、アフリカ大陸55カ国中36カ国で同性愛は違法で、場合によっては死刑に処せられるんだそうな。

マラウイの風向きの変化

上の記事でもあったように、マラウイではよい方向に風向きが変わりつつあるようです。この記事でも、先述のサミュエル・テンベヌ司法大臣は今の法律は植民地体制時代のもので人権が守られていないとしており、同性愛者の権利が尊重されるべきだと主張していることがわかります。

Despite Laws, Malawi Won’t Arrest Or Persecute Gays, Minister Claims

うーん、これは期待大。カミングアウトも最終的にはするだろなーと思っていた僕ですが、これはかなり早い段階でカミングアウトし、かつこうした活動も積極的にできそうな気配です。ちなみにマラウイでは女性同性愛は差別はあれども違法ではないようです。つまり僕がマラウイで女性とチョメチョメしてても捕まらないってことですね。だからと言って差別がない訳ではないので、ぶっ殺される可能性も0ではないと言う事ですね。

※僕はトランスジェンダーなので同性愛者ではないつもりですが、端から見たら同性愛と変わらないんじゃないか、という意味で。この同性愛者とトランス異性愛者の区別って理解してもらえるんだろうか…?

LGBTIコミュニティへのはたらきかけの意義

僕はエイズ対策という任務でマラウイに行くので、この点においてもLGBTIにはたらきかけることは意義があります。エイズは異性愛者も同性愛者も罹患しうるのですが、差別や偏見があればあるほど表に出辛くなります。そうなると「自分もHIVに感染しているかもしれない」と思っても、自分の事を話すと差別を受けるのではないか、と恐れて検査を受けにいかなくなってしまいます。

セクシャルマイノリティに限らず、薬物注射利用者(IDU)、セックスワーカー、移住労働者等のマイノリティ集団は、社会の主流をなす規範から逸脱していると見なされてしまい、スティグマ(汚名、差別的烙印)が強化され、脆弱性が増大してしまいます。脆弱性の増大とはつまり、HIV感染のリスクを避けるための十分な情報や能力を持つ事ができず、適切な予防や治療にアクセスする機会や自由がよりなくなっていく状態です。

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こうして調べていると怖い気もしますが、不思議と「またアフリカに行けるんだなー」というワクワク感もまた出てきました。もちろん安全第一が一番大事ですが、こうした状況を見ると所謂「僕にできる事」が見えてきそうな気がします。ぶっ殺されない程度に頑張りましょう。