前例が、ない!協力隊50年の歴史で初のトランスジェンダー隊員になりそうです。

どうもです。昨日で東京とはさようならで、神奈川の平塚にやってきています。

以前の記事で通称名の使用に関して打診をするかも、なんて話をしていましたが、実際にしました。まだ話はまとまっていないのでお伝えできることはわずかなのですが、ご参考までに。

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通称名を使いたいです

僕は2月の上旬、二本松の訓練所に電話をしました。現在はほとんど戸籍上の本名ではなく通称名を使って生活しているので、訓練の期間だけでも通称名を使わせてもらえないでしょうか、と。

電話に始めに出た人では回答できないので担当の人からの折り返しとなりました。そして担当の方からお電話がきて、通称名使用を希望する理由を尋ねられました。そりゃそーですよね。

僕はこれまでの書類や面接、その他のやり取りで性同一性障害であることを明かしていません。女性として受験し、女性隊員として派遣される予定です。こればかりは仕方ないですよね。だって僕は戸籍上、そして身体も女性なのですから。この2年間は自分のキャリア形成の為と割り切って女性として派遣されようと腹をくくっていました。

でも理由を尋ねられたら言うしかないので、答えました。自分は性同一性障害で現在戸籍上の本名である女性名ではなく、男性名を使って生活しています、と。

やはりすぐには対応できないため、後日の連絡となりました。そして二本松の訓練所の事務所だけでは判断できないということで、本部の方からの折り返しになりました。

東京のJICA本部へ

今回2月27日から東京で研修だったため、前日の26日に東京入りでした。その日にJICAの本部の方とお話をすることになりました。

今回お話をお伺いして分かったことは、青年海外協力隊始まって50年の歴史で、少なくとも本部の方が認知している範囲ではトランスジェンダーの隊員はいなかった、ということです。前例があるかどうかの確認も含めての打診だったのですが、前例はないようです。

JICAの方は非常に丁寧に回答してくださいました。感謝しています。対応に関しては連絡を取り合いながらということになっているのでどうなるのかはまだお伝えできない段階です。

前例がないなら前例になれば良い

昨年協力隊に応募する前に美容院に行った時のことを思い出しました。ずっと同じとこで髪を切っているので、美容師さんも僕がトランスジェンダーであることも知っているのですが、大学院に落ちて就活をしている最中で、進路のことについて話していました。

「協力隊も行きたいとは思うんですけどね〜。」

「おー、行ったら良いやん!」

「でも僕みたいなトランスジェンダーが行ったような前例って聞かないんですよね。」

 

「そんなん、前例がないなら作れば良いやん!

 

この会話が頭の隅にずっと残っていました。前例がないことに怯んでいた僕は簡単にはいかんよ〜と思いつつも、頭をはたかれたような気がしました。

対応がどうなるかは分かりません。でも、僕の派遣が取り消されることはまずないでしょう。となると僕はパイオニアになれるってことです。

やるしかないでしょ。

今は今できることをして準備しておこうと思います。

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