どんな啓発本よりも夢を追う気持ちをくれる本―『アルケミスト』 【旧ブログより転載】

※この記事は以前のブログと同じ内容のものに加筆・修正をしたものです。

どうもこんにちは。オリーブ大好きこうしろうです。黒いオリーブが好きです。今日は僕の大好きな『アルケミスト』という本を紹介します。超有名な本ですが。笑

迷える子羊はひたすら本を読んだ

僕が迷い、悩める子羊だった大学1〜3年生の頃、色々な啓発本を読んだものでした。

でも沢山の本があるのに、その中の多くは言ってることが同じか、本当にそれで良いのかな?と思えるような内容でした。年収1000万は誰でもいける!とか、ナルシストになれ!とかモテたいと思え!とかそういう内容ね。

 

あとはポジティブに考えればいいとか自信持てとかそういう系。勿論そうした本の中から学んだことも数多くありますが、僕が求めていた「大切なこと」はそうじゃない気がしたのです。

僕自身に成功体験や自信がなかった、ひねくれていた、というのもそういうのを素直に受け止められなかった理由かも知れませんね。

 

お気に入りだったのはベタですが、夢をかなえるゾウした。この本が好きになった理由は、押し付けがましくないから(笑)というのもあると思います。そして旅に出る直前にこの本を読んだ僕にはこの言葉も胸に刺さった。

成功だけが人生やないし、理想の自分あきらめるのも人生やない。

ぎょうさん笑うて、バカみたいに泣いて、死ぬほど幸福な日も、笑えるくらい不幸な日も、世界を閉じたくなるような辛い日も、涙が出るような美しい景色も、全部全部、自分らが味わえるために、この世界創ったんやからな。

世界を楽しんでや。心ゆくまで。

僕は世界を心ゆくまで楽しもうと思い、日本を出たのでした。

また迷った子羊は羊飼いに出会った

僕は帰国して大学5年生になりました。

僕の中での価値観は安定しつつあって、もうあの頃のように啓発本を読みあさることはなくなっていました。自分の中での哲学も完成しつつあり、人前で話をする時には必ず言う僕自身の名言(笑)なるものも出来ていました。

そんな時僕はbookoffである本に出会います。それが『アルケミスト』でした。アルケミストといえば僕にとっては鋼の錬金術師でした。ハガレンすごい好き。

その本が世界的なベストセラーの本(それも6500万冊という、ハリーポッター、ロードオブザリングに次ぐくらいのレベル)だなんて全く知らなかった訳ですが、僕は何故だかその本を読んでみたくなって、すぐに買いました。100円でした。この100円が凄い自己投資になるとは思いませんでした。

内容としては羊飼いの少年サンチャゴが、エジプトのピラミッドの宝物を夢見て旅に出るという話。彼は様々な困難や様々な人と出会いながらピラミッドを目指します。

この本のストーリー自体がすごくよく出来ているというよりは、夢をあきらめてしまった人にはグサグサと胸に刺さる話だなぁという印象でした。この本にであった時、僕も実際いろいろなことを諦めようとしていました。

まだ大学院を受ける前でしたが、落ちたらどうすれば良いんだろうとか、一度普通に就職をしようとか、もう国際協力なんて別に仕事にしなくたっていくらでも携われるしそんなに躍起にならなくても良いんじゃないか...。とか。自分自身のことについても。僕は「ホンモノ」じゃないから、普通の人みたいに好きな人と出会って付き合ってなんて死ぬまで出来ないんだろうなとか(いや実際まだ出来てないんですけど)。

でもそんな思いは吹き飛びまして。この本は僕が今後ずっと大切にする本の1冊だなぁと読み終える前から思いました。

 普段はカバーをつけています。毎回手のひらに乗ってる黒いのがGに見えてしまいますが、これがなんなのかは読めば分かるで。

アルケミストの名言

 サンチャゴは純粋に夢を追いながら困難を乗り越え、やがて宝物を見つけます。でも話の中には夢を諦めてしまったクリスタル商人なども出てきます。僕はどうせならクリスタル商人じゃなくてサンチャゴみたいな人生が良いと思いました。諦める理由はいつだって自分の中にあるのです。ストーリー自体は読んでほしいのでここでは詳しく触れませんが、僕が気に入っている名言を少しご紹介。

「世界最大のうそって何ですか?」と、すっかり驚いて、少年は聞いた。「それはこうじゃ、人は人生のある時点で、自分に起こってくることをコントロールできなくなり、宿命によって人生を支配されてしまうということだ。それが世界最大のうそじゃよ」

誰でも若い時は自分の運命を知っているものだ。まだ若い頃は、すべてがはっきりしていて、すべてが可能だ。夢を見ることも、自分の人生に起こってほしいすべてのことにあこがれることも、恐れない。ところが、時がたつうちに、不思議な力が、自分の運命を実現することは不可能だと、彼らに思い込ませ始めるのだ。

おまえが何かを望む時には、宇宙全体が協力して、それを実現するために助けてくれるのだよ

結局、人は自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ

「ではたった一つだけ教えてあげよう」とその世界で一番賢い男は言った。「幸福の秘密とは、世界のすべての素晴らしさを味わい、しかもスプーンの油のことは忘れないことだよ。」

傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追求の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ

決心するということは、単に始まりにすぎない。まるで、急流に飛び込んで、その時には夢にも思わなかった場所に連れてゆかれるようなもの

誰もみな、他人がどのような人生を送るべきか、明確な考えを持っているのに、自分の人生については、何も考えを持っていないようだった

彼は両親や祖父母から、結婚相手を決める前には、相手と恋におち、相手を本当によく知る必要があると言われていた。しかし、おそらく、そのように言う人たちは、宇宙のことばを一度も学んだことがないのだろう。なぜなら、そのことばを知っていれば、砂漠のまん中であろうと、大都会の中であろうと、この世界には、誰か自分を待ってくれている人が必ずいると理解するのは簡単だからだ

いや多い。笑

でもホントにまだまだ書ききれないくら良いことが書いてあります。背中を押してくれるような、でも決して押し付けがましくないそんな言葉。

マクトゥーブ。そう、すべては書かれているのですね。

アルケミストの曲があった!

 で、アルケミストに感動した僕がググっていたらアルケミストの曲があるのを発見しました。ACIDMANのアルケミストという曲。これ本読んだ後に初めて聞いたときぞくぞく鳥肌が立って泣きました。僕はすぐ泣くのであまり気にしないで下さい。でも本当に世界観が出ていて映像も併せて素晴らしい。

その手はなさないで 遠くまで僕ら行こう

是非読んでください

すごく良い本なのです。僕のボキャ貧のせいで全く良さが伝わってないのが残念でならないのですが、本当に読んでほしい。特に夢を諦めてしまった人、何をしたら良いのか分からなくなっている人に。だってAmazonのKindleで525円ですから!!そして読んでまた上の曲聞いてみて下さい!!ちなみにKindleの本体の箱に載っている本体の写真の中に表示されているのはアルケミストの文章ですよ。もう箱捨てちゃったけど。

凄く旅に出たくなる本でもあります。僕はいつかまた旅に出るときにはこの本をお供にしようと決めています。夢を追いかける、なんてねぇ。今時ダサいのかもしれません。でも僕はその方が人生楽しいと思います。だから最後にアルケミストより一言。

もし、自分の運命を生きてさえいれば、知る必要のあるすべてのことを、人は知っている。
しかし夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。
それは失敗するのではないかという恐れだ

おわり。

 

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