どもです。バングラデシュでテロが起こり多くの人が犠牲になりました。日本人も多かったため、ニュースになりましたね。
バングラデシュでレストラン襲撃 邦人7人死亡 (7月3日午前10時半現在の情報)
犠牲になった方の多くはバングラデシュ政府と進めている円借款の交通インフラ事業などの調査のため現地に滞在していた方々、つまりその多くはコンサルタント会社で働いていた方々だそうですね。僕も将来そういう仕事がしたいので他人事じゃないなぁと思って見ていました。
以前旅行でバングラデシュに3週間ほど滞在していたことがあります。その際に知り合ったバングラデシュ人から(また聞きではありますが)、僕がいた2013年9月頃よりも治安が悪化しているとは以前から聞いていました。また、一緒に青年海外協力隊の平成28年度1次隊向けのエイズ対策研修を受けた方の中には、バングラデシュに既に派遣されていたものの治安状況から帰国させられた方もいたので、とうとうこんな大きなことが起こってしまったのか、というのが所感です。
首都ダッカにて
今回の報道で「バングラデシュ=危ないところ」という認識が広まってしまうのではないかというのが僕の懸念点。この国が好きな僕としてはバングラデシュのイメージがネガティブになっていくのを黙って見ていられないので、バングラデシュの魅力をお伝えしたいと思います。
※もちろん今現在渡航することをお勧めしているわけではありません。外務省渡航情報でも2016年7月4日現在「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」となっています。
ごはんが安くてうまい
僕はごはんが一番好みだったのはバングラデシュです。青唐辛子料理が好きでした。豆とジャガイモのカレーみたいなやつも好きだった。
朝ごはん。ダッカで毎朝これ食べてた気がする。20~30タカくらいだった。だから26~39円くらいか(2016年7月4日現在1タカ=1.31円)
宿のオジサンおすすめのプリン。ケーキみたいな形。
ちょっといい料理。これも100タカしたかしないかくらいでした。
地方に行ったときは搾りたてミルク入りのチャイを飲むことができました。
胸筋がすごいおじさんが淹れてくれました。
これがうまかった!僕は甘党なのでバングラデシュの激甘チャイは大好きです。チャイも2~5タカくらいで飲めます。
マーケットが楽しい
外の出店にはよくわからないものがいっぱい置いてあるんですよね。ぶらぶらするだけですごく楽しいです。
真ん中のおじさまがカラフルすぎますが、こんな感じで市場があって
おじさんが素敵な柄の布をアピールしてきて
なにかを主張していて
頭がいびつなドラえもんや、しまじろうやリラックマがいて
ドラ...えもん...?なんか黒いよ。
田舎はやはりのんびりしている
日本にいる間にChangeLeader2011で知り合っていた友達がバングラデシュでインターンをしており、インターンが終わって彼女が再びバングラデシュに行くのと僕がバングラデシュに行くのが同じタイミングだったので、色々なところに連れて行ってもらえました。
人口密度が高いバングラデシュも、首都ダッカを離れるととてものどかな雰囲気になります。
フェアトレードの生産現場にも行きました。
女性たちが集まって仕事をするのは、家庭での悩みを相談したり、お喋りをしてストレス発散になったりと、憩いの場的な役割があるのだと言っていました。
ひょっこり少年。同じ施設内に小学校がありました。
追記:ここの名前を思い出しました。タナパラ・スワローズです。検索したらピープルツリーのHPが出てきました。まさにここ。
バングラデシュ人は人懐っこくてお人よしで不器用でおちゃめ
バングラデシュに行って驚いたのが、一人でぶらぶらしていると握手求められること。「平たい顔族」な僕の顔が珍しいのか、僕を見て何度も振り返ったり握手を求めたり、話しかけたりしてきます。大人も子供もです。たまに人だかりもできます。写メとられます。
人が食事するところをガン見してくるバングラデシュ人。真ん中が有吉に似ている。
道に迷ったり何かを探しているとほぼ確実に誰かが助けてくれます。人だかりができてああだこうだと知恵を出してくれるのです。そして、たまに道を尋ねてあてずっぽうな嘘をつかれるのは、僕らを困らせたいからではなく「知らない」と答えるのを申し訳なく感じる彼らの優しさなんだそうです。不器用かよ。でもそんなところも含めて好きだ、バングラデシュ人。
そして写真に撮られたがり。
特にこいつ。SDカードの中にこいつの写真がありすぎる。
そして時には困惑します。
同じ宿で出会った日本人女性にヒンディー語でサリーの価格交渉をされてたじたじになるバングラデシュ人たち。
友達が活動していたNGO、エクマットラの活動ものぞかせてもらいました。
エクマットラの青空教室で学んだストリートチルドレン達は、そこでの頑張りが認められるとシェルターホームで共同生活を始めることができます。そこの子供たちにミサンガをもらいました。
ミサンガを太く編む子供たちに日本人スタッフの方が「そんなに太かったら切れるまでに時間がかかっちゃうよ」と言ったところ、子供たちが「切れるのに時間がかかるほうがたくさん頑張れるからいい!」と答えたんだそうです。その話に僕はちょっと感動しました。
バングラデシュの一番の魅力は人だと思っています。バックパッカー旅でバングラデシュにも行ったというと「どうしてあんな何もないところに行ったの?」と聞かれることがとても多いのですが、僕の中では行ってよかった&いろんな人に行ってほしい国ランキング上位は確実です(ちゃんと考えたことない)。
LGBT問題についてちゃんと考えようというきっかけをもらったのも、ここでゲイの活動家に出会ったから。このブログで書いたかどうかは忘れましたが、ここでロイヤルというゲイの活動家に出会い「社会を変えたいなら、望むことがあるなら、仲間を作って力を蓄えなさい」と彼に叱咤激励されたからなんですね。だから、僕のターニングポイントがある国だといっても過言ではありません。
今回は悲惨な事件が起こってしまいましたが、いつかまたバングラデシュに行きたいと思っています。海外になじみのない人にとって、バングラデシュのイメージは悪くなる一方なのかもしれませんが、バングラデシュが素敵で魅力的な国であることが少しでも伝われば、と思います。