赴任後一週間―結核患者訪問と楽しい同僚たち

どもです。先週金曜日に到着して一週間が経ちました。

13日の月曜日が祝日だったので、この前の記事の次の日から3連休。土曜日は買い出し、日曜日は同僚の同居人の親戚がプーケットからやってきたので一緒に遊びに連れて行ってもらいました。

謎メンツでゴールデントライアングル

家族の中にいた女の子(5)に気に入られて結局次の日も同行しました。楽しい3連休でした。

結核患者訪問

3連休明けのこの日、まず午前中は女性ボランティアグループのメンバーと共に結核患者の訪問でした。月1回、1日最大2件の訪問。今回は2件訪問しました。

物資も持っていきます。米と卵と飲み物に、交通費300バーツ。

働き始めて分かったことは、僕の活動はエイズ対策メインではなくて結核対策がメインだということ。結核とエイズは切り離せない関係にありますが、エイズ対策の財団と言うよりは結核とそれに伴うエイズの対策の財団、と言ったところでしょうか。

1人目の患者はアルコール中毒。彼らが何をしゃべっているのかはほとんどわかりませんでしたが、ボランティアの女性たちはお酒は控えなよーということを言っていたそうです。彼は「ちょっとしか飲んでないよー」と言っているそうで。そんな彼からは酒の匂いがするわけで。

飲酒をすれば薬の効果は減るし、肝臓にも良くないからやめるよう言っているんだけどね。しかもいつから薬を飲み始めているかも自分でわかってないみたい。とのことでした。

2人目はパッと見た様子では健康そうに見えます。笑顔でボランティアの女性とも話し、僕にも話しかけてきます。

まだまだ何を言っているかわからないのが残念だし悔しいなと思いました。職場の人が英語で教えてくれるけど、ボランティアグループのおばあさん達とタイ語で話せたらなー。

彼女たちとの訪問は午前中で終了。次回は3月です。

 

服薬確認のひみつ道具

午後は「この間渡した財団の活動の英語の本読んでおいてー」と言われました。一回読んだけど、まぁいっか。と思って座っていると、他の結核患者の訪問についてい来ないか?と言われたので同行。やったー。眠くなるんだもん。

財団はCARE-boxという道具を使っています。

この箱

この中には薬が入っていて、薬を飲むために箱を開けると財団に通知される仕組み

結核の治療では完治まで毎日薬を服用し続ける必要があります。服用を途中でやめてしまうと耐性菌になりやすいので継続的な薬の服用が必須。確実に毎日薬を飲まなければなりません。

そのため通常は直接服薬確認が推奨されますが、病院から遠くの村に住む人たちに毎日来てもらうのも、またはそこに観察者が通うことも非現実的です。薬は無料なのになぜ金銭的な援助が必要なの?という問いの答えもここにあります。そこでこのCARE-boxを使って遠隔地から観察をする、というわけです。

配属先HPより引用

赤い印の日は信号が届いていない証拠。この患者さんの赤印が3日間続いているので訪問しに行くという話だったんですね。

途中でルアンインディアという花が咲く道を通り、なぜか「写真撮ってあげる!」と言われ写真を撮られました。「ジャンプ!」とか指示されました。黄色い花を持ちながら何度も飛ぶ僕。

まなぞ

同僚1「ルアンインディアは英語だと、うーん…イエローインディアね!」

同僚2「イエローインディア(黄色インド)!?何それチョーウケる!」

たぶんそんな会話をしてるはず。そして爆笑。テンションの高い同僚たち。

 

で、そんな寄り道をしながら到着。結果的に患者さんは薬を飲んでいたけど電波が悪くて通知が届いていなかっただけのようでした。こういうのも直接訪問しないと分からないですよね。CARE-boxをtrueからAIS(どちらもタイの携帯会社)に変え、訪問終了。

もう一人、薬がなくなってしまった人のところも訪問。同僚曰く「本当は明日来るから薬は今日の分までちょうど渡してあるんだけど、間違えて一日に2回飲んだのかもね」とのことでした。

 

楽しい職場

帰りも帰りでテンション高い同僚女性3人。通行止めを食らったときも

僕「今どうして止められてるの?」

同僚1「なんなのかしらね」

同僚2「VIPが通るからよ」

同僚3「VIPってなんだっけ?」

同僚2「Very Important Personじゃなかった?」

同僚1「じゃあ何?私たちはImportantじゃないから止められてるのね!?

同僚3人も僕も爆笑。なんなんだこの人たち楽しい。他の人たちも面白いし、とりあえず楽しい職場です。

最近は僕もつられて少ない語彙を駆使しながら笑いを取りに行ってます。最近は太ったネタ。まだまだ手探りですが、今のところ毎日楽しいです。

楽しい楽しいと言ってもここ3日はほぼ丸々放置されています。ので、タイ語の問診票をひたすら訳して音読して「ねぇ、意味と発音あってる!?」って聞きに行ったり(うざい)、今後の活動計画を自分なりに練ったりして過ごしています。

基本放置されるとひたすら1人で黙々と作業をしているので、このコンイープン(日本人)は何考とんかわからんと思われているかもしれません。でも、カタコトのタイ語で急に笑いとりに行ったら些細なことでもめちゃくちゃ笑ってくれるのでとりあえずこの感じでいいかな、と思っています。マイペンライな!

来週、もしできたら今作ってる計画のことを話します、と言っているのでこの土日にパワポでも作ろうかな。そんな感じです。おわり。

 

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