少女漫画「お迎えです。」をいろんな人に読んでほしい理由

どもです。今日は僕が最もおススメする漫画、『お迎えです。』の紹介記事です。「死」という重いテーマを、明るくかつ感動的に伝えてくれるホットなストーリーです。

ある日ウサギと老人のケンカが見えた

死んだはずのじいさんと格闘するピンクのウサギ。ありえないものが見えちゃった受験生・堤円は、この世に未練を残した霊を成仏させる会社「GSG(極楽送迎)」のバイトに無理矢理スカウトされて…!? 笑えて泣けるホット幽霊ストーリー!

―Amazon お迎えです。(白泉社文庫版)1商品ページより

人が死んだときに、いわゆる「お迎えが来る」のお迎えこそが、GSG(極楽送迎)のお仕事です。

―Amazon お迎えです。(白泉社文庫版)1商品ページより

堤円(つつみまどか)こと主人公の円ちゃんは幽霊が体に入っても、体の制御能力乗っ取られない高い精神力の持ち主であることが判明。

―お迎えです。6巻より

GSGのナベシマさんは円ちゃんのこの能力を使って、この世に未練を残した霊の願いをかなえることであの世に成仏させようと考え、円ちゃんをバイトとして雇います。

円ちゃんは老若男女問わず様々な霊の願いを、ほんの少しだけ形を変えて叶えていきます。円ちゃん自身も自分の恋と向き合うことになるのですが、あまり円ちゃんの恋愛の色は強くないかな。

お迎えです。の魅力の1つは、出てくるキャラクターがみんないい人だってところですね。みんなかわいい。円ちゃんの他のバイトの阿熊さん、GSGのゆずこ、円ちゃんの親友の津田君ちさっち、そして一回一回のゲスト(?)的な霊たちもみんな人間臭くていいんですよね。この世に未練があるくらいだから霊はみんな人間くさいんですけどね。笑

この世に未練がある人の願いをかなえる、という点では本多孝好のMOMENTも似たようなテーマの作品です。こっちも好き。

MOMENT (集英社文庫)

MOMENT (集英社文庫)

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本多 孝好
集英社
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2016年にはドラマ化、連載再開

2016年4月には福士蒼汰君主演で「お迎えデス。」としてドラマ化してます。

お迎えデス。公式HPより

僕も小学生の頃読んでいた漫画がドラマ化するってので大興奮していましたが、これはこれで別作品かな、という感じですね。円ちゃんの性格が違いすぎるよ。ドラマにはドラマの良さがあって楽しめましたが、僕は原作の方が好きでしたね。原作を読んでるからこそ楽しめる、という感じかな。

そしてドラマ化に伴ってなんと全5巻で終わっていたお迎えです。が連載再開。これは嬉しい!14年ぶりですよ。円ちゃん達にまた会えるんですね。

大人になるほど染みる作品

初めて読んだのは小学生の時でしたが、何度も読み返した作品です。年をとって読み返すほどに作品に心温まります。気付けば円ちゃんより年上なんですね。

この作品のテーマは、最新巻の6巻の円ちゃんのこのセリフだと思います。

明日には俺も死ぬかもしれない。だからちゃんと伝えとこうって決めたんだ。

かなり口下手な円ちゃんがたくさんの霊と出会って変わったことがわかるセリフです(誰に何を伝えたのかはネタバレになるので書きません)。

僕自身もこの作品の影響は大きいです。円ちゃんと同じく自分の気持ちを煙に巻くところが割とあります。でも、僕だって明日には死ぬかもしれない。好きだとか、ありがとうだとか大切な感情はその都度人に伝えたいと思うようになりました

白水社文庫版と花とゆめコミックス版の違いは?

Kindle版もあっておすすめの作品です。僕もあんなに何度も読んだのに、また読み返したくなったので買おうかなと思うくらいですね。

花とゆめコミックス版は現在全6巻+ドラマ設定版、白水社文庫版は花とゆめの方の5巻までの内容が1~3巻に収まっているので、現在のところ、お迎えです。だけを読みたいなら白水社文庫版を3巻まで買って花とゆめの6巻やドラマ版を買う方がお得ではありますね。

(花とゆめ1~6巻+ドラマ版:¥432×6+¥108=¥2700、白水社文庫版1~3+花とゆめ6巻+ドラマ版=¥2250)

ただ、作者の他の作品も花とゆめ版には入っているなど、本編以外の差が少しあるのでそこも配慮して買うといいと思います。

 

お迎えです。 全3巻 完結セット(白泉社文庫)
田中 メカ
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1人でも多くの人に読んでもらいたい作品ですね。おわり。

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