モリタジュンタロウ氏の動画を見て壁を乗り越えた時のことを思い出してみた

モリタジュンタロウ氏の動画を見て壁を乗り越えた時のことを思い出してみた

どもです。今朝モリタジュンタロウさんの動画を見ました。ついに公表したかーとなんだか感慨深く思い、考えたことをまとめてみました。

モリタジュンタロウ氏とは?

モリタジュンタロウさんとはいわゆるYoutuberです。Youtuberの定義は…とりあえず定期的に動画を自分の顔出してUPしている方で、かつ再生数が14とかじゃなくて数千回あればそうなんじゃないかと僕は思っています。それで飯食ってるかどうかっていうよりはね。

Youtuber事情には詳しくないですが、彼のチャンネル登録者数は4万人を超えていますし、総再生回数も1200万回以上なので中堅以上なのだと思います。

彼は高校生の頃から動画をUPしていて現在21歳。高校生時代の動画から僕は見ています。単純に話が上手だなっていうのと「この子も僕と同じだな」とうすうす勘付いていたのでチャンネル登録をしていました。

僕と同じというのも、今の彼だけを見ると恐らく元女性には全く見えませんが、彼も性同一性障害の男性なのであります。

彼は高校を出てホルモン治療をはじめ、動画の中の話だと恐らく性別適合手術も済ませているようです。しかしながら、自身が性同一性障害だということに関しては明言を避けている状態でした。

疑問を抱く視聴者へのカミングアウト

検索でモリタジュンタロウと入れると、スペースあけて性別とか女とか出てきます。知恵袋の質問でも様子がおかしい、女なのか男なのか、みたいな質問がありました。

Youtuberのモリタジュンタロウさんの様子がおかしいんですが…

様子がおかしいってオブラートに包んでるようで全くの失礼ぶっこきな話ですよ。

回答も回答。「しかし今まで女性としての性を受け入れて普通に生きてこれた人が性同一性障害の診断をきちんとされたのかどうか疑問です」っていくら同じ当事者とはいえ女性として普通に生きてこれたかどうかなんて動画見るだけじゃお前にはわからんだろが(そもそも動画を見ているかも疑問)

これはマジで性同一性障害あるあるだと思うのですが、「昔からスカートが苦痛で暴れて反抗してたし友達も男の子ばっかりでやんちゃだった」的な性同一性障害のテンプレ過去を持っていないと当事者と認めない風潮が僕は嫌いです。

違和感も、その表し方も押しつぶし方も人それぞれで、それは他者に容易く秤にかけられていいものではないと思います。それは性同一性障害に限らず個人のそのほかの問題も。

と、ちょっとヒートアップしてしまいましたが。そんなモリタジュンタロウさんが沈黙を破りこの動画の中でカミングアウトをしたんですね。

あーよく頑張ったなって思います。ずっと言わないのかな、でもいつか言うんだろなとこっそりと見守っていた身としては、勝手になんとなく嬉しい気持ちになっています。

特に彼みたいに声や見た目が変わる前の女の子の状態と、男性として生活している今の状態、その両方ともをネット上で知られているなかでのカミングアウトはかなりハードルが高かったのではないでしょうか?勿論動画をUPしているのはご自身の判断とはいえ、知恵袋にあんな失敬なやり取りが書かれてしまうような状況ですし、勇気と覚悟が必要だったことだろうと思います。

まだ壁の途中なのかもしれない

僕は昔どうやってカミングアウトしたんだっけ?と考えてみました。でも良く思い出せないんですよね。仲のいい友達に少しずつ伝えていったのですが何をどう表現したのか詳細には覚えていない。あ、最終的にmixiに書いたのは覚えてる。時代な。

少なくとも初めの数回はめちゃくちゃ緊張して、なかなか言い出せなかったのは覚えています。

それが今や協力隊の訓練所では150人くらいの前での30秒自己紹介で「僕はオナベでーす☆」とか言っちゃうようになるんだから何があるかわからないってもんです(オナベは人に使っちゃだめよ)。

乗り越えたはずのものを時がたつと簡単に忘れてしまって、気を抜けば他人に無責任なお前ももっと頑張れを送ってしまう。自分だって辛かったはずなのに。それをどうにか覚えたままでいないと、思いやりは育たないのだろう。その一方でこの事実をできるだけ明るく表現したいとも思っている。何事もバランスが大事です。


2017 HIS  WALL

性別のことで言えば未だに悔しい思いはします。特にタイに来てからはよりそうです。クソっ!って思うことはたくさんある。でも周りの人のおかげでカミングアウトできて、自分のことを他人事みたいに考えたまま、「まぁそんなもんだろ」って言って人生をあきらめなくてよかったなーとつくづく実感しています。まだ壁をのぼっている最中なのかもしれません。

環境によっては、自分の抑圧された状態を当然と思い込んでいる、乗り越えるべき壁にすらたどり着けない人もいるのかも。そういう意味で彼の動画が多くの当事者にいい影響を与えると良いなぁと思うばかりです。

とにかく、モリタジュンタロウさん。勇気あるカミングアウトをありがとうございました。今後も楽しくてゆるい動画を期待しています。

(写真:2013年11月パレスチナ・イスラエルの壁)