2017年11月19日追記
活動上の事情で販売中止になりました。
どもです。9月にLINEスタンプを申請してから約2か月が経過。
なんと!
今日!
販売開始となりました~
ということで今回は僕がLINEスタンプ制作ド素人の状態から、青年海外協力隊の活動の一環としてLINEスタンプを販売するまでの道のりをまとめてみました。協力隊の活動には興味はNE-YOっていう方は目次からお好きなところに飛んじゃってください。
提案
まず配属された一週間後に僕ができそうなこと、今考えているアイディアの共有をさせてもらいました。その時にファンドレイジングの一環として提案したのがLINEスタンプでした。といっても売り上げ自体はあまり期待していません。
僕が知り合いに買ってもらったり、職場の人が友達に紹介したりできるし、あとは若い人が興味を持ってくれたらなっという動機でした。
タイに来てLINEがインフラレベルで浸透しているのを実感、タイ人がLINE大好きって言うのも調べたので、ここでならLINEスタンプの宣伝・資金集めもアリなのでは?とふと思いついたんですね。
初めは「え、協力隊っぽくなさすぎるけどいいんかな?」とか「実際売れるんかな?っていうか作りたいとは思ってたけど作ったことなんかないしなー」とか色々考えてしまいました。
でも配属先に言ったら「おー面白い、やろやろ」ってなったので本当にやることに。ただし初めは現状把握と結核の勉強をしてね、と言われ他の仕事からはじまったこと、落ち着いていよいよ取り掛かろうとしたらデング熱になって入院したことなどから、実際に取り組み始められたのは6月末。
制作開始
ただこの時点で作り方なんてまだ知らないんですよね。素人でも作れるってことだけ。
一応スマホでも作れるようになってはいますが、さすがにちゃんとしたものを作りたい、ということでフリーソフトInkscapeの勉強を開始。
本を見ながら基本操作を覚えた後は自分でいろいろ作るようになって、ちょっとずつスキルを上げていきました。
最近使ってる僕やマイ先生の吹き出し用イラストもこれで作ったものです。
あとはセリフだけ変えて日本語版、タイ語版みたいにしようと思ってたのにそれはNGらしい。絵柄が同じだとダメなんだと~。販売国とかも色々考えなきゃいけないらしい。
換金方法も日本とタイでは違いました。換金できないかと思いきや一応方法も見つけたので、慈善事業用の口座番号を聞いて登録。
そういうことを調べつつ、売ってもまぁ怒られないかなくらいのレベルになってから製作開始。
思ったように描けなかったり
アイディアが出なかったり
データが消えたり
申請したのが9月で今見返すとめちゃくちゃ作りが荒くて恥ずかしい。作り直したい。もう遅いけども。
まぁそう思えるくらい進歩した点は良しとしましょう。第二弾も作れば?って言われてますしね。本気かどうかは知らん。
スタンプは24個で良いよって言われたんですがさすがに少なすぎやろ!ってことでマックス40個のところを32個にして申請しました。
出来たスタンプがこんなかんじ。北タイ語を話す女性ボランティアと結核患者少年(という設定)。
基本的にあいさつ文、あとは結核初期症状として食欲不振や微熱、寝汗、体重の減少なんかを入れてます。
初申請~審査中まで(18日間)
2017年9月13日
初申請
2017年9月15日
ミスを発見したので自分で編集状態に戻し再申請
2017年9月22日
230か国販売だと審査に時間がかかると聞いて編集状態に戻して国を変更して再申請。1度編集に戻すとまた初めから審査待ち状態になるので、事実上の申請1回目です。
10月1日
1週間以上経過したがまだ審査待ち状態
10月9日
審査中になっていることに気が付く
9日にそうなったのかは不明。一応この日になったとすると事実上の初申請から17日後。
リジェクトとその内容
10月10日
はい、リジェクトォ!事実上の申請1回目から18日後。
指摘されたリジェクト内容は3点でした。
まずタイ語のスペルミス
マイトー้がないぜよという指摘
これは前段階で気が付いていたのに僕が編集前の古い画像を間違ってアップしていたため。いらない画像は捨てましょうね。
そして英語とタイ語の説明文に寄付を募るような記載があったため。たしか内容としては売り上げが財団の資金になるよみたいなことを書いたと思うのですが、これはNGでした。日本語は気をつけてたのにうっかり。さーせん。
最後が販売指定国の変更。当初は日本+インドネシアブルネイを除いた東南アジアにしていたのですが、LINE側から25か国の指定が来たのでそれに沿って手動で変更。
変更後の販売国25か国は
日本、タイ、台湾、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、アルゼンチン、ウルグアイ、ブラジル、アイスランド、アイルランド、イギリス、オランダ、スウェーデン、スペイン、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポルトガル、ルクセンブルク、南アフリカ
になりました。
まぁもうタイと日本が入ってればいいよ!
アフリカは南アのみ、中東は1か国もないのでやはり生活様式や宗教の問題なんでしょうね。
こういうこともありますし。
インドネシアでネズミが大量発生してるからネズミのスタンプが通らなかったとか。笑
2回目の申請~承認(29日間)
10月12日
再申請(申請2回目)
この日からは毎日確認することに。
11月3日
審査中になった!2回目の申請から22日後。
11月10日
承認!!!
承認のコツ
調べている中で、外国語のスタンプは承認に時間がかかるという記事をちらほら見かけました。
↑この記事からはタイ語は外国語の中でも承認までが早い印象を受けました。
↑こちらのサイトも製作開始前にかなり参考にさせてもらいました。
外国語スタンプを作った上で情報を発信する人があまり多くはないので分かりませんが、僕自身の体感としても時間はかかる印象。と言っても僕は文字無しや日本語版を作ったことがなくこれが初めてなので分かりませんけどね。
リジェクトがなければ一か月くらいで終わるわけですから、お急ぎの方は規約等をよく読んでくれぐれもリジェクトがないように。二度手間ですからね。
あとは国もこだわりがなければ、はじめから上で挙げてる25か国に絞るのがいいかも。
で、一回目にすぐリジェクトが来たからといって二回目にすぐ審査が終わるわけじゃないってのも意外でした。
こっちからすると指摘された点をすべて直したんだからすぐに審査を通過できるんじゃないの?と思っていたのですが、いやぁ甘かったですねぇ。
自分が作ったものが売られているって不思議な感じだし、なんだかうれしいですね。ニヤニヤしちゃいました。
わあああああああ僕の絵がストアで売ってるうううう(当たり前)
なにより、タイの同期隊員が即買ってくれてすごくうれしかった!ほんとに嬉しかった。優しい同期に恵まれました。
あとはいろんなところでシェアしたり
青年海外協力隊の活動の一環で作ったLINEスタンプが販売になりました!売り上げは貧困結核患者支援の資金となります。
タイ語のスタンプですが文字無しもあるので、買ってもらえると嬉しいです!https://t.co/qWZ0yR079N— こうし (@Ksr_5463_) 2017年11月10日
twitterはFacebookほど知り合いいないからあんまり意味ないんだろうけど、とりあえずね。ラッキーがあるかもしれないから。笑
シェアしてくれた方、買ってくれた方、いいねしてくれた方。本当にありがとうございます。
反省点
僕は当初結核とはあまり関係ないキャラクターを作って宣伝して、最終的に結核に結び付けるという構想があったのですが、スタンプで偏見をなくすという「結果」を求められたため、最終的によくわかんないスタンプになった感があります…。
なんていうか、権力に屈した。自分を貫けなかったし、意図をうまく説明できなかった。結果をそこに持ってきちゃダメなんだって。これはあくまで導線なんだってっていうのを分かってもらえなかった。だから本当に中途半端なものになった。その点は本当に悔しいです。
あとは配属先の反応も正直微妙。すごく喜んでるスタッフもいれば、販売開始になっても「あ、そ」って感じのスタッフもいるし(というかCPな)。まぁ喜んでくれてる人がいるだけいいのかな。
一方で、CPの「北タイ語を入れたい」やマイ先生の「面白いタイ語を使った方が良い」っていう周囲の意見を反映できたのは良かったのかな。他の「北タイ語スタンプ」という競合に勝てるかどうかは分からないけど、今後の活動次第ではそこで宣伝もできますからね。
一番つらいのは「ああ、こういうセンスねぇんだな。」って実感したこと。やっぱり「絵描くの好きだし何とかなるだろ」じゃだめで、きちんと努力しないと良いものは作れませんね。今後の参考にします。
1月の中間報告には間に合うので良かった。これでLINEスタンプ関連の活動は本当におしまいです。長かったな。
単価は安いので、いつ換金できることやら…気長に宣伝頑張りましょう。
一応最後に宣伝。こちらから購入できます。
買わなくても、ああこいつこんなん作ったんやなって見てやってもらえるだけでもうれしいです。笑
おわり。