タイの福祉カード(通称貧乏人カード)制度の患者カバー率調査

タイの福祉カード(通称貧乏人カード)制度の患者カバー率調査

どもです。さてさて、また次に向けて活動を考えているところではありますが、今日は最近始まったタイの貧困層向けの福祉制度のお話です。

福祉カード制度

マイ先生と話していてタイで10月からบัตรสวัสดิการแห่งรัฐ福祉カードという制度が始まったことを知りました。10月半ばころの話です。

通称บัตรคนจนと呼ばれています。貧乏人カードて。ちょっと「貧乏人カード持ってる?」って聞くのもはばかられるんですが、そう言わないと通じないので仕方ない。

画像はこちらのニュースより引用

この福祉カードは貧困層を対象に毎月200バーツか300バーツが支給されるというもの。支給額は年収が3万バーツ以下なら300バーツ、3万~10万バーツの場合に200バーツとなります。事前に登録していれば毎月お金がもらえるんですね。

ただ、現金がもらえるわけではなく、カードの中にお金がチャージされて、村の特定の店で日用品の購入に使えるという制度。酒やたばこなどの嗜好品は買えません。そして翌月に繰り越すこともできません。

公共交通機関の補助金やガソリン代の割引もあるようですが、バスはチェンライではあまり関係ないみたいですね。

僕もいろいろ調べましたが、割と見切り発車で始まったもののようです(カードリーダートラブルとか)。

賛否両論です。

最近になって日本語の記事も出ていました。

こんな風刺画もあったり

貧乏人カードがあればお金がもらえる。金持ちカードがあれば犯罪を犯しても逮捕されずに国外に逃亡できる。みたいなことが書いているようです。タクシンさんやインラックさんのことですねぇ…

慈善事業対象者に行き届いているのか?

今の慈善事業対象者はちゃんとこうした制度を利用しているんだろうかと思い、カードの有無も聞くことにしました。

週間の進捗報告でこの制度のことについても触れ、このカードの有無を調べるようにしていると報告しました。
Jさんからも丁度このカードのカバー率を調査するように言われたので、今はすべての患者さんに聞くようにしています。

みんな持ってるんだろうなーなんて思っていたのですが、全くそんなことはなく。

2割程度しか持っていませんでした。まだ調査を始めてからあまり経っていませんが、持っていない主な理由は

・登録のために必要な国民証をなくした。
・制度そのものを知らなかった。
・移民であるため国民証を持っていない。
・土地を持っている等の理由からそもそも福祉カードの対象者ではない。

という感じ。うーん、甘かった!とくに上二つの理由は…

持ってる人は普段の会話もちゃんとできる人や頼れる親戚がいる人が多く、持っていない人はどちらかというと社会的に孤立している人でした。

日本でもそうですが、こうした社会保障制度を本来受けるべき人に届けるのって本当に難しいですね。

それに貧困患者を支援しているのだから、予めこの制度の事を知っていれば患者さんにちゃんと登録に行くように促せたのでは…と後悔しています。同僚曰く、もう追加の登録はできないらしいんですよね。しかも同僚にもこの話を僕がしてからはじめてこの制度のことを知った人もいましたし、なんだかなぁ。

これはタイの新しい福祉制度にアンテナを張ってなかったという自分の落ち度もあるんですが、にしてもマイ先生に質問してこの話を聞くまで聞いたことなかった。今後も福祉関係の制度は特に注目しておこうと思います。

これをきちんと調べるために改めて現在の慈善事業対象者を確認しました。同僚にお願いして既に治療が終わっている人を教えてもらいます。

僕のリストには43人の名前がありましたが、2人が病院の変更、2人が死亡、8人が治療完了の-12人で31人。

患者さんによっては完治が近づくと通院が2,3か月後になってしまうと思うので、1月までにはこの31人分のカバー率をまとめておこうと思います。

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