性別適合手術の保険適用制度について気になるところをまとめてみた

性別適合手術の保険適用制度について気になるところをまとめてみた

【2018年3月7日更新】
どもです。性別適合手術に公的医療保険が適用されるようになるかもしれないらしいですね。そういう流れがあることすら僕は知りませんでした。びっくりびっくり。それを受けて当事者として思うところをまとめてみたいと思います。僕がFTMなので、内容はFTMの手術の適用範囲がメインです。

 

FTMの手術のステップと従来の適用範囲

今までは性別適合手術は保険適用外でしたが、来年度から公的医療保険の対象となるんだそうです

体と心の性が一致しない性同一性障害(GID)の人を対象にした「性別適合手術」について、厚生労働省は、2018年度から公的医療保険の適用対象とする方針を決めた。29日の中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)で提案し、大筋で了承された。

性別適合手術に保険適用へ…子宮や精巣など摘出 より引用

ほおお。こんな日が来るとはのう。大筋で了承にめっちゃ引っかかりますけどね。

(追記)
確定したようです。

当事者として気になるのはどこまで適用されるのか。一口に性別適合手術と言っても、もちろん男性が女性へと適合する手術、女性が男性へと適合する手術とあります。また、希望する手術の段階に個人差があります。

僕は女性から男性の方しかあまり詳しくありませんが、一般的には

①カウンセリング

②精神科医二名以上からの診断書GET

③ホルモン注射開始

ここまでで辞めて手術はしないケースもあるでしょう。ちなみに僕はここ。協力隊なので注射は辞めちゃいましたが、ステップとしてはここですね。

または診断書をもらった後に

③ホルモン注射はせずに胸オペ(乳房切除)

ここまでで終わる人もいます。

④しばらくたったら胸オペ(乳房切除)&子宮卵巣摘出&陰茎形成(これも方法が色々あるし特に作らない人もいる)

ここまで終えたら戸籍変更可能

⑤その後はずっとホルモン注射

この場合、⑤以降のホルモン注射は戸籍変更済みであれば、今までも保険が適用されています。

考え方としては「健康体の男性(または女性)に本来必要なホルモンが不足している状態」だから適用されるということでしょうね。③の時点では「戸籍上の性には不要なものを摂取している」とみなされるため、保険は適用されないということ。

ホルモン注射への適用

で、じゃあどこに保険が適用できるようになるの?っていう話なのですが、東京新聞のこちらの記事によると、③時点でのホルモン注射は保険適用外であるようです。

厚労省は保険適用の範囲については、性別変更の条件を踏まえ、心の性に身体を近づけるホルモン療法は対象から外す方向で検討する。

性適合手術 来年度から保険適用へ 従来は100万円以上も より引用

ほおおう。じゃあ僕もまた帰国して再開するなら2000円くらいは払っていかないかんってことですな。

 

 

乳房切除への適用

Twitterで話題になってたのが、胸オペに適用されるかどうか。治療を乳房切除までで終える人は多いですし、僕もその予定なのでいろいろ調べたんですけどはっきり分からないんですよね。

ただ、どうやらできるらしい記述を発見

 

なるほどね。僕もさすがに子宮卵巣とるのにおっぱいキープする人はおらんと思うよ。笑

僕は性別変更要件の「その身体について他の性別に係る身体の性器に係る部分に近似する外観を備えていること。」ってのを「おっぱいがないこと」ととらえていたのです。しかし確かにおっぱいは性器ではないし、僕の男友達も太ると胸が膨らんで肩掛けカバンでパイスラッシュが発生しているのですが、胸が大きいからって彼が女であることにならないですからね。なるほどなぁ。

細かいところはまだ決まってないのかな?決このツイートを見る限り胸オペも適用範囲内みたいですね。

とりあえず、まだ確定じゃないと。

僕としては、保険適用されるなら日本で受けるし、されないならタイで受けるよっていう話です。そういう人は多いんじゃないかな?ただ僕はせっかくタイ語が話せるならタイで受けてみたいっていう気持ちもあったり。値段次第ですね。本当にするかもわからないけど。

2018年2月14日追記

保険適用手術は、男性の精巣や陰茎の摘出、女性の子宮摘出や乳房切除。

性別適合手術に保険適用 3施設で4月から 東京新聞より引用

確定!

新しい情報はこちら

2018年3月7月

ホルモン注射をしていると性別適合手術には保険が適用されないようです。え!

心と体の性が一致しない性同一性障害(GID)の人に対して、4月から公的医療保険の適用が始まる性別適合手術で、自由診療のホルモン療法を受けている場合は、原則として適用対象外となることが5日、関係者への取材で分かった。自由診療との併用を禁じた「混合診療」に当たる可能性があるためだ。ホルモン療法を受けているのは当事者の大半とされ、事実上自費での手術も継続することになる。

『性別適合手術で大半が保険使えず ホルモン療法中の当事者は対象外』山陽新聞 より引用

 

 

所感

新しい試みに批判はつきものです。最初に引用した毎日新聞の記事にも懸念の声がありましたね。

一方、手術が要件となっている現行制度自体が人権侵害だとの批判もある。NPO法人「共生社会をつくるセクシュアル・マイノリティ支援全国ネットワーク」の原ミナ汰(た)代表理事(61)は「手術しやすくなることで、本人の意思に関わりなく周囲から戸籍の性別変更を求められ、手術に追い込まれてしまうのではないか」と懸念し、法改正を訴える

確かに法制度自体には問題もあると思うんですよ。でも日本が欧米みたいに診断書だけで性別変更オッケー☆なんてことにはならないと思うんですよね。完全に肌感覚ですが。そこまで受け入れられるとは思えない。し、それは理想だけど、そこまで行きつかなくてももういいのかなとも思う。

あとこれはまた別で書きたい点でもあるんですが、LGBTであることがファッション化してるのは気になりますよね。今に始まったことじゃないですが

とても分かる。

まぁ僕も立場上それを言わなきゃいけないシーンは多いんですよ。でも僕だって言わなくていいならわざわざ不特定多数の前で、んなこと言いたくねぇわよ。でもどうあがいたって男にはなれないんだから、必要な場合にはありのままの客観的な事実を予め伝えるのが周囲への配慮なんでしょうねーとは思います。まだまだね。

そういうファッション感覚な人が手術して「やっぱり違った。元に戻りたい」っていうケースもありそうっちゃありそうですよね。特例法から10年以上たった今、ファッション感覚じゃなくともそういう事例はあるので。

 

 

今回の件の僕個人的な所感は「え!?そこまでしてくれんの?まじで?いいの?」ですよ。

従来の法律自体が人権侵害っていう人もいますけど、僕みたいに「いや、僕が性別に関しておかしなこと言ってんのは重々承知です。おかしくてごめんなさい…」っていうスタンスの人も一定数いると思うんですね。

それが行き過ぎると自殺になっちゃうかもしれないんですが、死ぬのは嫌だし別に僕の怠慢とか努力不足だとかでこうなったんじゃないんで。しゃーないじゃないの。だから「変な性別ですみませんけどできるだけ迷惑かけないように生きてくんでヨロシク」ぐらいの感じですかね。わかんね。

だからこそ、幾多の困難を乗り越えてここまでことを進めてくれた人々には本当に畏敬の念を抱いておりますし、感謝の気持ちでいっぱいです。

僕が本当に手術をするにしてもしないにしても、こういう流れになったこと自体は喜ばしいことだと思っています。

引き続き詳しい内容を追っていきたいと思います。

おわり。

(追記)
これを受けて後から色々考えたこと。こちらも併せて読んでみてください。割と反響がありました。

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