あと10ヶ月でできることを考えてみた。

どもです。気がつけば任期は残り10ヶ月。1が月帰国と言うと残り11か月あるような気がしてしまいますが、1月に入ってすぐ帰国なので実質10ヶ月しかありません。早いよー。

ここまでを振り返ると

デング熱になり、慈善事業担当の同僚がやめ、LINEスタンプは販売中止になり、活動提案はボツの連続、コネとカネの面で自力でできることだけやれと言われてしまう。

複十字誌寄稿で文章力のなさを露呈し(最後にはどうにかなった)、PMACポスターは中々うまくできずにやり取りの中で「あなたは1年も経ったのに何の成果も残していない」と言われる体たらく。あいたたたたた。盛大に心が痛いぜぇ~。文面にしてみるとフルボッコですね。笑

 

色々提案しても無理な理由を列挙されるし、
後任は初めからとらないって言ってるし、
僕が何か始めようにもみんな忙しすぎるから一緒にははじめられないし、
仮に僕1人ではじめても僕がいなくなったらそれもやらなくなっちゃうんだろうし、
そもそもここはボランティアを必要としていたわけでもないし、

 

…もういいんじゃない?

 

そんなに頑張らなくていいんじゃない?

 

あーあーあー、悪魔が囁いてるよ。

それでも

いかん!やっぱり諦められない!

というか、公人として来てる以上あきらめちゃいかんのんよな。当り前さね…。

ということでとりあえず活動の提案をまとめました。

活動を考える上での前提条件が
・ほぼ一人またはスタッフ以外の人の力でできる活動
・ある程度のタイ語力で完結できる、または翻訳に時間がかかっても良い活動
・僕がいなくなった後でも活用または継続ができる成果物や活動
・お飾り的でない、意味のある活動

…絶望的。笑 でもやるしかねぇ。ていうか暗い!盛り上げよう!イエイイエイ!!

今はプレジデントが来ていて忙しいのでまだ提案にいたっていません。僕が自分でできる作業だけを進めています。今週末か来週には話す時間があるそうなので、ここにまとめて書いてみて、それを訳して伝えようと思います。イエイ。

今後の活動案

1.入院貧困患者さんへの支援

外来への慈善はある程度足りていると思う。 勿論個別の事情を鑑みて純粋な「貧困支援」という枠ればもっとサポートが必要なのかもしれないけど、「結核の治療完了のための金銭サポート」と考えれば、自力で病院に来られる人へのサポートとしては手厚い。福祉カードで政府が毎月くれるお金が200~300Bで、財団が患者さんに渡しているお金が平均200Bだから。

ここをこれ以上手厚くするよりは入院患者への支援へ手を伸ばす時期なのでは?

入院患者さんへの支援をやりたいというのはプレジデントも前々から言っていて、僕自身この1年外来への支援を見てきて、ここの質を上げるのも大事だけど、入院患者へ移行しても良いんじゃないかと思える。

外来の患者さんには自己管理能力を付けてほしいなって言うのが僕の感想。
ただ結核治療期間の短さと僕の言語力では厳しい。

去年の7月に結核患者行動変容の禁煙マニュアルが出たのを最近見つけたので、これをタイ語に訳して今後活用してもらうのも良いかな、と思っている。これについては下で詳細を述べる。

まとめると
メリット
・スタッフのIPD患者への関心をあげられる
・プレジデントの意向に沿っている

ハードル
・スタッフはたぶん乗り気じゃない
・病院スタッフの協力
・言語力
・帰国後の活動の継続

 

2.VLATBと販売できるようなものを作る

はじめに僕の活動はこの女性ボランティアグループ(VLATB)と活動することだと言われていたのに、高齢で体力もないし、時間もないからあまり活動はできないとCPに言われてしまった。 だから僕は学生との活動を開拓してきた。

でも本当に?
本当にVLATBとの活動でやれることはないんだろうか?

月に一回だったパッキングも今は2か月に一回だ。
僕はパッキング自体がそこまで必要じゃないからそうなったのでは?と踏んでいる。

それにメンバーも実はたくさんいて、何時も来る人もいれば入れ代わり立ち代わり来ている人もいることがよく分かってきた。

そこでポストカードや小物等、お土産品として販売できそうなものを週一回集まれる人だけで集まって作り、ファンドレイジングをするのはどうかと考えた。

できればこれは1と連動するのが望ましい。制作作業を分業にして、一つ一つのプロセスを簡単にし、誰にでもできるようにしていけば、入院患者さんに手伝ってもらえるかもしれない。

手伝ってもらえればもちろんその軽作業分のお金を渡すこともできる。ちなみにあまり言わないが実は僕は裁縫が得意である。レザークラフトもやる。でも多分それよりは裁縫の方がまだ技術は高い(はず)。

販路はチェンライ市内のお土産屋さん。
僕の強みはナイムアン(市街地)にいることなので、ナイムアンのお土産屋を回って売れ筋商品や「こういう商品があったら置きたい」という要望調査をできる。
またボランティア総会もあと一回はあるのでそこで販売することもできる。

メリット
・ファンドレイジングになる
・当初の要請内容に沿っている
・販路が開拓できれば持続的な活動が見込める

ハードル
・何を作る/作れるのか
・販路は確保できるのか
・それこそVLATBに忙しいから無理って言われたら終わり。笑

 

3.結核教材やその他マニュアルの作成

もう正直これが一番実現可能性が高いし、無難

これなら一人である程度作ってタイ語をチェックしてもらえば完結できるし、僕自身も作業があまり苦にならない。
ほぼ完全に僕だけで作業が終わるから許可が出る可能性も最も高い。

残った成果物はデータとして残しておけば今後も活用できる
先述の結核予防会が昨年の7月に出している患者の禁煙行動変容の資料も、タイ語にして残しておけば活用できそう。

…っていうかこの辺のことは一回提案したんだけど、その時期忙しかったのと他にも提案したことがあって、これについてあまりちゃんと話し合えてないことに気が付いた。

データだけなら予算は不要。印刷するにしてもそこまで高くつかないだろうし、これだったらJICAに現地業務費として申請できるはず。

チェンライテクニカルカレッジとの仲も深めてきたので、ポスターなどはそこで掲示してくれる可能性が高い。

メリット
・ほぼ一人でできる
・予算があまりかからない
・成果物が残る

ハードル
・LINEスタンプの時と同様、活動やってる感はない。延々とほぼ一人作業。笑
・プレジデントの意向に沿っているかは不明

 

誰のための活動か?

今日昼ご飯を食べながら、同僚に「残り10ヶ月で結果を出さないといけないんよね、どうしよう」と相談した時に反応がよかったのも3でしたね。1と3の話しかしてないんですけどね。

今日の同僚の反応を見ても思ったんですが、おそらくプレジデント以外は僕が何の成果も出してない、とまでは思っていないようです。日々の活動を近くで見ていますしね。なんとなしに急にこんな話をし始めたから、びっくりしているようでした。

ただ、このままいくと最終的に2年もあったのにコイツ何してたんだろ?と思われる可能性もあります。

誰かに認めてもらうとかそういうことだけが大事なわけではないけど、結局のところ同僚、そしてトップに認めてもらうところを目標にしておかないと、最終的に患者さんのための活動はできないでしょう。

考えれば考えるほど苦しいというかきついというか。何をやっても無駄な気がしてしまって、でもだからと言って何もしないのはお門違いだってのも分かってる。

帰国してやりたいことが見えているからそのことばっかり考えていてもいいのかもしれませんが、それはあまりにも無責任っちゅうもんですよね。

帰国後にやりたいことはまた次回書こうと思います。

おわり。

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