元女子YoutuberキットチャンネルがなぜFTMに嫌われるのか考えてみた。

【2018年7月10日追記】

動画コメントに関して炎上しているのを見て、思ったことをまとめてみました。

キットチャンネルの炎上から見る「性を切り売りする」こと、発信すること

追記おわり

 

はい、どもです。
最近協力隊の同期が「キットチャンネルおもしろい」って言って見てるのを知って、びっくりこいた私です。あ、あれノンケ(ストレート)のシスジェンダーも見るんだ…っていう。まぁそりゃそうか。笑 というかノンケ(ストレート)のシスジェンダーだからこそ見てて面白いんかな?

キットチャンネルは原英翔さんと木本奏太さんという「元女子」、つまりはFTMの二人のYoutubeチャンネルで、チャンネル登録者数も14万人を超える割と大規模なチャンネルです。お二人とも僕と同い年の26歳ですね。

 

 

そのキットチャンネルですが、FTM界隈ではあまり良く思われていないようです。今回はその辺のとこを考えてみました。

ちなみに僕はキットチャンネル否定派ではないです。むしろ応援してます。そこんとこよろしくね。

理想と現実の矛盾

結論から言えば、キットチャンネルにFTM当事者やその関係者のアンチが湧くのは、「キットチャンネルが良しとしている理想的な社会と現状の日本社会におけるFTMの状況にギャップがありすぎる」から。これに尽きるんじゃないでしょうか?

キットチャンネルの原英翔さんは「女だと思っていた時期を恥だと思っていない。自分の一部。だから隠さない。」と言います。

一方、現実的には戸籍変更まで済ませたFTMの多くは「埋没」、つまりもともと女性であったということは一切明かさずに生きている人も多いのです。

彼らがYoutubeに出てくることによって「こういった特徴があると元女子である」という、「痕跡探しのための根拠」が一般に広く流布してしまうそれによってFTMが生きづらくなるからやめろ、というのが埋没FTMの意見だというわけですね。

ご覧の通り、これって解決しない問題なんですよね。

英翔さんは「元女子であることも含めて自分だから隠さない」というスタンス、そして埋没組は何が何でも元女子であることはばれたくない。考え方が違いすぎて相容れないわけです。

キットチャンネルが目指しているのは恐らく「元女子であることも含めて、一人の人間としてその人を見て、受け入れてくれる社会(=隠す必要がない社会)」です。僕も、ベストはそこだと思っています。

ただ現状を鑑みるとそれはあまりにも理想的だと言わざるを得ない。だからアウティングを恐れて「キレる」当事者の気持ちも全く分からないわけではないんですね。一理あると思うよ。

でもじゃあなぜ僕が否定派ではないのか?

 

変革者は必要だし必然

僕のスタンスは?って話なんですが、僕は普段「隠しもしないしひけらかしもしない」というスタンスです。

つまりキットチャンネルが言うように「元女子であるところも含めて自分」だとは思っているけれど(ちなみに元女子ではなく戸籍上女子のままよ!)、いちいちそれを表に出す必要もない、と思っている。

性別に対して、A型、うお座、青年海外協力隊、鹿児島生まれ、カメオタク、心理学好き…そういった僕を構成するこまごまとした要素の中の一つくらいにしか思っていないから、わざわざ言わないだけ。血液型も星座も聞かれれば答えるけど、「ども!うお座のコウシロウことコウちゃんでっす!」とは言わないですから、そんな感じね。

前記事で書いたモリタジュンタロウさんなんかはそれこそこのタイプだと思う。そこをウリにはしないっていう。

 

 

埋没組はそこんとこにも、「元女子っていうセクシャリティで目立とうとするな!」と怒るのかもしれませんね。

 

キットチャンネルの知名度とFTMのアウティングは相関してない

そして埋没組が言うほど世の中に対して悲観的でもないし、恐れもない。言っても分かってくれない人もいれば、分かってくれる人だってたくさんいる。僕が隠していないからこそ本音で話せることもあるし、僕にとってはそれが居心地がいい。

もちろん何か聞かれたり、相手が不信感を持っているようであれば正直に説明するし、それで文句や悪口を言われても、それが僕だからしょうがないじゃんね、バイバーイというわけです。

 

そもそも僕は来るもの拒まず去る者追わずで、人への関心が薄いタイプです。歳のせいもあるんでしょうが、人からはどう思われてもいいや、と割り切れるようになってきています。タイに来て色々あってからなおさらそう。もう、めんどくせえの。笑

ただそれなりに僕なりに、より生きやすい社会になってほしいとは思っているので、人前に出ることもあるし、当事者自身にもっと変わってほしいとも思っています。それは以前書いた通りね。

そして世の中を変えるにはキットチャンネルのような理想的な革新派が必要なのは事実。

指をくわえて耐えていたって、世の中は変わりませんからね。

そして彼らのような人間が出てくるのも必然的な流れとも言えます。仮に彼らがもう活動しませんと言っても、似たようなことをする人はどこかからまた出てくる。

大きな変化が起ころうとしているとき、彼らのような人々は出てくるものであって、それはもう周りがどうやったって止まるもんではないんですよ。

僕は2人のことは好きだし応援してるけど、同じようなことをやろうとは思わないし、「それは違うんじゃないの?やりすぎじゃない?」と思う点もある。当り前です。違う人間なんだから。だからアンチのように必要以上に叩かないし、僕は自分がやりたいことを僕のやり方でやる。色んなことに目くじら立てるほどヒマじゃないんさね。

まぁこれで本当にキットチャンネルを見た人から「お前も元女子なんだろwwww」って言ってからかわれた…みたいなのがどんどん出てきたら問題かもしれません。

ただ、かと言ってそのくらいでへこたれないでください。世間の目はもっと厳しいし、でもたまにとっても優しいです。いじめられたら逃げれば良し。まぁよほど相手も自分もおかしくなければその要素だけで叩かれません。人として相手を見れない人間は終わってるので切り捨てて良し。はい。

 

 

というか、キットチャンネルの知名度とFTMがアウティングを受けることに相関があるのかも疑問。あるんかな?だれか統計出してくれ。ないと思うけどね。

 

実際の影響

それに事実僕の同期のノンケ(ストレート)のシスジェンダー達が「キットチャンネルおもしろい!」って言って楽しそうに見てるので、ポジティブな視聴者をこの目で見ているわけですからね。僕がいるから耐性もあるかもしれないけど、僕はあの二人みたいに爽やかイケメンではありませんから。

彼女たちはアンチの方がキットチャンネルファンとして描いているような「頭空っぽの女子中高生」ではなく、とても思慮深くて優しい人大人の女たちですよ。だからええじゃないか(上から)。

ネット上の個人像なんて鯛焼きの外側です。中身が詰まってるかどうかなんて、その実、話して見なきゃわからんもんですよ。安易に人を非難するのは無駄な労力です。

と、最近考えたことのまとめでした。

この記事の所感は様々だと思いますが、ただ一つ言える確実なことは、僕がキットチャンネルの知名度を利用してブログを多くの人に読んでもらおうとしているクズ系FTMだということです。ごめーんね!

おわり!

【2020年3月27日追記】

暴力沙汰になっていたようで…解散しちゃいましたね。

関連記事:キットチャンネルの逮捕騒動があったそうで

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