『どこでも誰とでも働ける』要約 これからの社会を生き抜く「現実的」な生き方

どもです。今日も本の話。タイ語検定までもう本は買うめえと思っていたのですが、どうしても我慢できずに買ってしまいました。そういうやつです、私は。

今回はAmazonの売上ランキングで1位だったこちらの本

『どこでも誰とでも働ける』

 

どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから
尾原 和啓
ダイヤモンド社
売り上げランキング: 451

ヒカキン氏が絶賛しているらしいので買ってみました(最近タイ語の勉強につかれたらヒカキンの真似してアルミ玉作って叩いてストレス解消してます)。

土曜日の夜買ってパパっと読めました。読みやすい本ですね。要約、というかいつものごとく僕が「お。」と思ったとこのまとめです。

どこでも誰でも働けるとは

筆者の尾原さんは大学院卒業後、マッキンゼーやNTTドコモ、リクルートやGoogleなど数々の有名企業やベンチャー企業で働いたのち、現在は藤原投資顧問というシンガポールの投資会社に所属しながらIT批評家としても活動されているそうです。全部で 12 回の転職をして海外の会社に所属しているわけですから、「どこでも誰とでも働ける」というタイトルを掲げるには十分すぎる経歴の方ですね。

 

タイトルのどこでも誰とでも働けるには2つの意味があります

①どんな職場で働いたとしても、周囲から評価される人材になる。

②世界中のどこでも、好きな場所にいながら、気の合う人と巡り会って働ける

これらは決して「理想論」などではなく、激動の時代を生き抜くための「現実的」な方法であるとしています。

これからの時代におこる3つの変化

変化①社会やビジネスがいっそうインターネット化

→インターネットの3つの要素は「フラット」「リンク」「シェア」多くの人や企業が対等(フラット)に繋がり(リンク)、知識や成果を分けあう(シェア)社会になっているとします。

こうした社会に適合する人でなければ、ビジネスの輪の中にいることは難しくなってくるだろうとのこと。

変化②これからの仕事で活躍できるのはプロフェッショナルだけ

→プロフェッショナルの語源は自分が何者であるか、何ができて何ができないかを、自分の責任で「プロフェス( 公言)」することだそうです。

この3つをおこなうことができれば、どんな職種であれ「プロ」と名乗ることができます。そして、ネットで自分の考え方ややったことをプロフェスしていくと、信頼がたまっていくと

ここを読んでもうちょっと頑張ってブログを書こうかなと思いました。

変化③会社と個人の関係が根底から変わる

今までの正社員前提終身雇用が、フラットにつながり利益をシェアする関係へと変化。

『LIFESHIFT ライフ・シフト』でも言われているように100歳まで生きる社会が現実になれば、「最初の20年で学び、その後40年働き、残りの20年は引退生活で自分の趣味を楽しむ」という人生80年での前提が大きく崩れる

 

序章でこの本の目的が説明された後、45のトピックで仕事術や考え方、AI時代の働き方のヒントが紹介されます。僕にとってはこの仕事術の部分でこれは使えそう!というのが多かったですね。

とにかくギブするというの筆者の考え方はアダム・グラントの『GIVE&TAKE』でも読んでいたので納得。

過去記事;あなたは与える?奪う?アダム・グラント『GIVE&TAKE』レビュー

使えそうと思った仕事術・コツ

①Googleアラートに出会った人の名前を登録

僕もGoogleアラートは利用していて、毎朝6時に自分が興味があるワードにまつわる最新記事がメールで届くようにしています。

ここに出会った人の名前を登録しておけば、その人が話題になったときにすぐに気が付くことができるというわけですね。なるほどなー。僕が人名で登録していたのは池谷裕二さんだけですが、知り合いの方も今後登録しておこうと思いました。

 

②本はメートルで買う

これは筆者の実家の教えなんだそうです。1冊1冊ちまちま選ぶのではなくて、本屋の棚のここからここまで全部買うっていうやつですね。

図書館ではよくやってましたね。卒論の時もとにかく関連ありそうなのは全部取って行って片っ端から読んで…それを本屋でもやればいいと。

③電子書籍はスクショからのエバーノート

基本的に電子書籍って不正防止のために本文コピーができなかったり制限があったりするんですが、電子書籍を読んでて気になったところは即スクショ、そんでエバーノートに入れれば検索も簡単になると!なるほどなー!

本は一冊読んで自分を救ってくれる新たなキーワードが1個見つかたら十分元は取れるという考え方にも賛成です。僕もそう思う。

 

 

④これからの仕事は「失敗を前提としたDCPA」

通常のPDCAではなくて、これからはDCPAであるべきだと筆者は言います。Pに時間がかかりすぎるとぐずぐずしてしまうので、まずは行動した方が勝つということ。もっと言えばDC→DC→DC→…で、ドゥとチェックを短期間で何度も繰り返し、とにかく答えを見つけるのが良いようです。

求められているのはできる限り速く結果を出すことだから、頭でっかちになる前にまずは動きなさいということですね。

⑤やらないことを決めた方が迷いが減る

やることを決めると道が一本になってしまうけど、やらないことを決めると色々な可能性を保ちつつ、迷いが減るというところでしょうか。

ブログの運営でも言えることですね。PV至上主義のキュレーションサイトなどが閉鎖に追い込まれたのも、とにかく読まれればなんでも良いと質を問わない記事が溢れかえったから。僕も気になったことなんでも書いちゃうからな…。人を貶めるようなことは書きたくないですね。

 

⑥三者の視点で議事録を取る

複数人の視点で議事録を取るというところも面白いなと思いました。

1つ目は現場の視点から見た議事録本体で、目の前で進行している会議でのポイントとなる発言を要領よくまとめる。いわゆる一般的な議事録ですね。

2つ目はディレクターの視点から見た「会議の演出メモ」。この人は今ここを強調したな…というような、どんな演出、つまり行動をしているかのメモともいえるでしょう。

3つ目がプロデューサー視点。この会議は何のためなのか?プロデューサーは誰にとってのどんな影響を意図して会議をしたのか?という視点です。

これは全くない発想だったので、使ってみようと思いました。

1日1%の改善

あとは本文で引用されていた三木谷イズムの考え方も好きですね。三木谷とは楽天の三木谷社長のこと。

三木谷イズムの真髄は、 1年365日、 毎日の継続を重視している点です。その象徴としてよく語られるのが、「1日1%の改善」です。どんなことであれ、毎日1%ずつ改善していくと、1・01の365乗で、1 年で 37・8倍 くらいになります。それに対して、毎日1%ずつ力を抜いたとすると、0・99の365乗で0・026倍。つまり、1年で元の実力の40分の1まで下がってしまう計算です。つまり、1年で37倍成長するのと、40分の1まで退化するのと、どっちがいいですか、ということです。

 

毎日1%の改善の話…これに似た話、誰かが言ってたんだよなぁーと思ったら、インドで出会った大学生でした。彼は今や人気アプリの開発者です。mikanという英単語アプリ、僕も使っています。

やっぱりすごい人は努力をしているものなのですよね。

 

毎日コツコツをするためには、日々適切な選択をする必要があります。その話は前回の本のレビューで書きました。

キーワードは「長期的にポジティブ、短期的にネガティブ」です。

過去記事:『ダントツになりたいなら、「たったひとつの確実な技術」を教えよう』要約 正しい決断を繰り返し、あの快感を追いかけろ

 

 

感想

筆者のことは…本当に申し訳ないのですが僕は全然知らないと思っていたら、Kindleアンリミテッドで前作「モチベーション革命」を読んでいました。ただ正直僕には合わなかったので、多分3分くらい読んで、読むのをやめました。内容が薄いなって思ってしまった。こういうのってその時のテンションとかタイミングもあると思いますけどね。

同じ人だって気が付いてたら読まなかったと思います。でも今回の方は僕には波長が合うというか、読んで良かったです。

数々の有名企業を渡り歩き、かつそれぞれの会社と未だに関係がある(辞めたらハイさようならではない)筆者だからこそ、そうした会社の風土や理念も参考にまとめた本を出せるんだなぁと思いましたね。

 

また、「ネットで自分の考え方ややったことをプロフェスしていくと、信頼がたまっていく」という部分。

僕はブログで自分の考えを書くのは得意なのですが、あれやったこれやったっていう「実績」を書くのはすごく苦手です。というか恥ずかしい。そもそも実績もないんですけどね。

でももうちょっと自分がやってきたことについて自信もって書いてみてもいいのかなと思いました。まぁこれからですね。

転職したい人、今の仕事にマンネリを感じている人には良い本だと思います。読みやすいですしね。僕も協力隊活動、もうちょっと気合入れて頑張ってみようと思えました。

おわり。

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