勝間和代さんのカミングアウトの意義はものすごく大きい。

どもです。先日、勝間和代さんが増原裕子さんと恋人同士であり同棲しているとカミングアウトしました。ガリ勉モードの僕は遅れて知ったわけですが、もう書きたくてしょうがないのでまたブログを書き始めてしまった次第です。

 

勝間さんのカミングアウトの意義

勝間和代さんと言えばバリッバリに働く女性!というイメージでした。ロジカル家事みたいな本も出してますし、ブログを読んでいても「何をするにも徹底して効率化するんやなぁ~」と思っていました。

そんな勝間さんなので、思ったことは何でもズバッという人だというイメージがあったんですね。

ところがそんな彼女でさえも女性を好きになる気持ちには蓋をしてきていたし、それは他人に言ってはいけないことだとずっと思っていたのです。

そして増原さんとお付き合いをしながら「オープンでないことの息苦しさ」を感じてバズフィードの記事にてカミングアウトをしたわけですね。

ブログの方でも。

 

 

同性を好きになることはずっと悩んでいたことですし、また、お付き合いが始まってからも、人にそのことを言えないことを悩んでいましたが、その2つの事実を公開することで、私も楽になるし、周りにも同じような悩みの人のヒントになる可能性があると思ったからです。

プライベートな話 勝間和代が徹底的にマニアックな話をアップするブログ より引用

 

はぁー…

なんかマジで感慨深いな(語彙力)

 

こんなこと言うのはアレですが、僕は今までカミングアウトに感銘を受けたのってモリタジュンタロウさんぐらいだったんですよ。

過去記事:モリタジュンタロウ氏の動画を見て壁を乗り越えた時のことを思い出してみた

性同一性障害のFTMである僕もその昔(もはや7年前)カミングアウトをしました。確かに「勇気を出してカミングアウトしてくれてありがとう!」っていう声をかけてもらったのは嬉しかったけど、その反面「なんでありがとうなんだろう?」って心のどこかで思ってたんですよね。

とか、カミングアウトに対して感銘を受けるって言うのもあんまりよく分からなかった。

 

でも今となっては、モリタさんの時もそうだったけど、そう言ってくれる人がいた理由も分かるような気がする。

勝間さん勇気を出してカミングアウトしてくれてありがとう!って思う。

 

それはもちろん勝間さんがそもそもLGBT以外の面で非常に有名で影響力のある人だから、こうやってカミングアウトしたことによる社会へ影響力に対する「ありがとう」でもあるのですが、それ以上に、勝間さんの頑張りみたいなものに心を動かされたというか…うまく言えないんですけどね。

YouTubeでニュースか何かの音声がアップされてて(あまりよろしいものではないと思いますが)、その勝間さんの涙声を聴いて、あぁこの人ものすごく頑張ったんだなぁと思ってしまった。

 

しかも僕らのような一般人とはまた立場が違いますからね。

正直なところ世間的にも好き嫌いが分かれている人ですし、批判的な声はものすごく来ると思うんです。彼女を良く知る年齢層を考えてみても。

だから本当に意義深いことだと思うんですよね。

 

あと彼女に共感したのは彼女が「社会に理解してほしい!」がメインではなくて「当事者に気持ちを楽にしてもらいたい」という当事者へのメッセージを持っているところ。

私も同性を好きになる気持ちに蓋をしてきました。自分の中の無意識の規範概念があったと思います。それを超えると、何が起きるのかわからなかった。

でも、今は規範概念にとらわれて自分らしさを出せていない人に言いたい。同性を好きになってもいいんだよ。そのことに罪悪感を感じる必要はないんだよ。

LGBT当事者に対する反応でよくあるのが「普通じゃなくてもいいじゃない」。だけど、同性愛は異常でもない。普通という概念を広げよう、と言いたいです。

同性を愛するということ 勝間和代のカミングアウト Buzz Feed NEWS より引用

これは何回でも言いますが、カミングアウトすることがすべてではありません。

でもやっぱり生きていく上で後ろめたさは少しでも小さい方が絶対にいいと僕は思っています。そこは個人の判断ですから、強制するものではありませんし、ましてやアウティング(人のセクシャリティなどを勝手に公表する)なんて最低です。

例え周囲の人には言えなくても、自分だけが悩んでいるわけじゃないということが当事者に届いたらいいなと思います。

 

あの時の自分を忘れないように

モリタジュンタロウさんの回FTMの人に伝えたいことの記事でも書きましたが、僕はカミングアウトする前の自分がどんな気持ちだったのか、もうあまり思い出すことはできません。

自分の人生を他人事のように感じ、常に後ろめたい気持ちを持っていたこと。

それを出来事として思い出すことはできても、そのときの心情や感覚は確実に薄れてきています。

 

僕の場合、カミングアウトをする人を見て心が動くのは、そうした昔の気持ちを思い出すからなのかも知れません。

そしてそうした気持ちを忘れてしまうと、過去の自分を棚に上げて、他人に無遠慮に「もっとがんばれ」を押し付けてしまいそうになるのです。

そうなってしまわないように、悩んでいた昔の自分にとって必要だった大人になれるように(もう26ですが)、原点の気持ちを時々思い返さないといけないなと思いました。そういった意味でも、

勝間さん、ありがとうございました。

多くの人が少しでも後ろめたさを感じずに、人生を楽しめる世の中になったらいいなと思います。

 

おわり。

 

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