スクリーニングカバー率改善への道、テクニカルカレッジでの交流活動

どもです。以前書いたスクリーニングカバー率の記事の続きのような内容です。

過去記事:貧困スクリーニングのデータ分析と新しい課題

週に1回になった(結局7月から週2に戻った)クリニックの日。病院にいる配属先の同僚たちにスクリーニングについて聞き込みをしました。

前回までの状況

患者さんに生活状況の聞き込みをする「貧困スクリーニング」の分析を頼まれたものの、出てきた結果は「特に入院患者において、貧困スクリーニングが適切に行われていない」ということでした。入院患者だけで見ると、4分の1の患者しか貧困スクリーニングを受けていないことが分かりました。

これを踏まえてプレジデントからなぜスクリーニングのカバー率が低いのかスクリーニングの実状を調べ、原因を説明できるようになった上で、僕がチェンライにいる間にこのカバー率の改善を行うという課題を出されます。

仕事らしい仕事が来て俄然やる気が出た僕でしたが…

 

分かった状況

・全てのスタッフは貧困スクリーニングの責任者が誰であるか知らない(僕も知らない)
→やたらと「これの責任者は誰なの?」って聞いてきた。いやそもそも責任者が誰とかの前に、全員に聞かなきゃいけないことなんじゃないの?と思った。

・特に病院スタッフは貧困スクリーニングについて気にしておらず、忙しいこともあってかスクリーニングを飛ばしていた

 

カバー率が低い要因

1.スクリーニングが直接行われていないことがある

特に入院患者の場合、結核患者として登録するクリニックと患者さんが入院している場所は離れているので、電話口で記入したり、患者本人ではなく代理の親族にスクリーニングをすることがある。特に電話口での場合、名前と登録番号など、必要最低限のことしか聞かない。

2.1回目にスクリーニングをしないことが多い

もし1回目に忙しくて貧困スクリーニングをする機会がなくても、2回目3回目に行うこともできる。僕が渡されたデータはすべて一回目のものなので、2回目以降にはスクリーニングを受けている可能性がある。だから実際の実施率よりも低い数字が出ている。

3.明らかにお金がありそうな人には実施しない

そもそも貧困そうには見えない場合、生活に関するスクリーニングをすることなく通常のスクリーニングをするだけで終わることもある。

4.データが誤っている可能性、入力忘れの可能性

データを入力するパソコンが多くはないので、すぐにデータ入力ができないことがあり、データに誤りがある可能性はある(と言われたがこれが大きな要因とは思えない)

 

3に関しては同感。どう見てもお金を持っているであろう人に「過去一か月以内に食べるものがない、または食べるものを買うお金がないということはありましたか」なんて聞くのはためらっちゃうよね。

 

新しい取り組み案

僕「どうすればスクリーニング率が上がると思いますか?」

スタッフ「コウが直接聞きに行ったらいいよ!」

僕「あはは、まぁそうなんだけど、僕はもうあと半年で日本に帰るから、その後も誰かがやらないといけないんですよ」

スタッフ「そうかーじゃあとりあえず3ヵ月やってみたら?ていうかもうあと半年だけ!?早いねぇー!」

早いよ。僕結局、活動らしいことまだなんにもやってないんだよ。笑

 

とりあえず

チェンライ病院スタッフがその日の新規登録患者リストを配属先に送り、

配属先スタッフは新規登録患者がすべてスクリーニングを受けているかチェックし、

入院患者にも直接スクリーニングをしに行く(たぶん僕)

という話で落ち着きました。

 

でも僕が帰ったら誰がするんだろうな。とか思っちゃいますがとりあえずやってみて上手くいかなさそうだったら次を考えるということで。

先週は学校でのアクティビティーの用意があってレポートをまとめられなかったので、今日(7月5日)提出しました。

で、返ってきたメールは僕にはありがとう、だったけど、カウンターパートに対しては「これは正しいと思う?」みたいな感じだった。

 

なんかもうなーこえーなー。

慈善事業の活性化という要請だけど、配属先のメインの活動は研究。資金を得るためにも力を入れないといけないのは研究事業だ。だから力を入れてやろうとする人は少ないし、かといってそれをもっとやった方が良いと思っていないわけではない。

僕はそれこそ現場とプレジデントの板挟みのような感じ。

 

残りの半年

まぁでも、やれるだけのことをやって帰るしかないからな。あと半年しかない、あと半年もある。

結局1年半たった今も、僕は未だに任国外旅行に行っていない。うん、頑張ったな!ってちゃんと思えたらスリランカにでも行こうとか思ってたら、そう思うことなく1年半が過ぎてしまっていました。

「やれるだけのことはやったよ、よく頑張ったよ。」って言うのは最後に取っておきたいんだけど、このままじゃ最後にそう言えそうもない。

 

と書いているとなんだか病んでいるみたいに見えてしまいますが、そうでもないです。失敗や板挟みに慣れてきた感はあるよね。やれること、意味がありそうだと思ったことをやり続けようと思います。

 

テクニカルカレッジでの交流活動

先週はチェンライ高専の外国人交流クラブへ。こっちの活動は意味がるかは分からないけどまぁ…楽しいんだよね。

新しい学年になってからは初めてだったので自己紹介からはじめました。

動物の鳴き方。タイでは犬の鳴き声はワンワンではなくホンホンです。

パワポがなかったので紙に書いて鹿児島のことや、七夕についてお話しました。

弟こんな顔だっけ?

日本語もちょっとお勉強。動物の名前と色を覚えました。

これ書く前七夕の意味ちゃんと知らんかった。

 

こんな感じでした。

こういうことも楽しみつつ、残りの半年も頑張りましょう!

おわり。

 

 

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