どもです。
青年海外協力隊に新卒で参加したは良いものの、帰国後どうやって就活しようと思っている方もいるかもしれません。というか僕自身も行く前に「進学ならまだしも、就活の場合どうなるんやろうか」と(ちょっとだけ)心配していました。
1月帰国で4月から働くには
僕の任期は2019年の1月まで。4月に働き始めるには1月の帰国後に就活を始めたのでは遅すぎます。この後にも書きますが、僕には特に資格も特技もないからです。
別に4月から働く必要はないのですが、いかんせん僕は早く働きたい願望が強いので、活動に支障がない範囲で就活を始めることにしました。
帰国まで1年を切ってから本格的に就活を開始しました。僕の場合は2018年1月頃からですね。
(ほぼ)新卒って?
初めに僕の経歴を残しておきます。
2015年3月 地方公立大外国語学部国際関係学科卒業
※MPH(公衆衛生学修士)がとれる院に行きたくて院試を受けるも不合格。「途上国経験がないと受からないらしい」ので、院試に落ちていたら協力隊を受けよう、と思っていた。よって卒業時に進路未定。クズ
2015年5月 派遣社員としてコールセンター勤務・春募集受験
そして春募集に2016年度1次隊として合格…したものの諸事情で2016年3次隊に変更。
1次隊予定でコールセンターも辞めていたので、2016年春からは日雇いやボラバイト、某かき氷店での行列整備と調理補助のバイトをして3次隊の訓練待ち。
この間、家にいる間は毎日タイ語と読書。このころ心理学にさらに熱が入る。行動経済学にも。
2017年1月~現在 青年海外協力隊感染症・エイズ対策隊員としてタイで活動中
つまり僕は大学卒業後に正社員としての就業経験はありません。第二新卒のような状態。とはいえすでに卒業後3年以上が経過しているので、新卒というカードが使えない会社の方が多いかも。特に大手はね。
免許や資格
- 自動小型2輪免許(125㏄までのバイクに乗れる、1次隊で受かったときバイク隊員の予定だったので取得)
- TOEIC 795(最後に受けたのは4年以上前な上に、外国語学部の割に低い)
- タイ語検定3級(準2落ちた)
我ながらこれはヒドイ。傍から見たら何も考えずに生きてきたのだろうと思われても仕方のない経歴です。若干語学ができる人なのかな?くらいの感じでしょうか。
もう一つヒドイ言い訳をしておくと、僕は性別の悩みもあったので院試の勉強をしつつ、正社員としての就活をしようとはどうしても思えませんでした。それでも一応受けたのは「LGBT歓迎」の性風俗関連の会社です。
簡単に言うと
・文系卒の上、特に資格を持っていない
・正社員としての就業経験がない
・それどころか就活経験もほぼない
・卒業後3年以上経過しており、新卒というカードをギリギリ使えない場合が多い
ほぼ丸腰就活の始まりでございます!(パフパフ📯)
(それどころか完全新卒の方がまだましかもしれない)
新卒カードがないけど協力隊はカードはあるだろ!
…だがしかしですよ!
協力隊での2年間だって立派な経験です。
協力隊の2年間は職歴的には空白期間のように扱われがちですが、今日まで異国の地でいい思いは勿論、胃が痛くなるような思いもたくさんしてきました。これを経験と呼ばずに何と呼ぶのか。
元バングラデシュ隊員のジェイさんのブログにもそう書いてあります。
そして、どんな経験をしたか?よりも、その経験をいかにして伝えるかが重要です。
〇〇という経験をした⇒だから何?
をひたすら繰り返すと、自分の強みを説明しやすくなります。
帰国後の目標
過去記事でも触れた通り、僕の帰国後の目標は「心理学や行動科学を用いて社会問題を解決するプロになる」ということ。
派遣前に家に引きこもって勉強しながら色々考えているうちに、「公衆衛生よりももっと熱心に勉強できるのは心理学や行動科学なのでは?」と気づき、現地に来てからそれを確信しました。
そして、もっと先の目標は、その専門性を活かして世界のどこでも働けるようになること。
その為には
- 心理学の専門性と学位
- 就業経験
- 語学力
が必要なので、帰国後の進路は
- 大学院進学
- 研究機関への就職
- NGO/NPO/一般企業への就職
この辺りになるでしょう。
もっと細かいところを見ていくと、直近で僕に必要な(≒最も不足している)ものは
- 就業経験
- 心理学の知識や資格
- 統計/データ分析の知識や資格
ということになります。
これらを踏まえて働きたい企業や団体を探し始めました。
どうやってエントリーするのか?
僕は上記の通りマトモに就活をしたことがない人なので、一般的な文系大新卒の人が在学中、または卒業後にどうやって就活をしているのかはよくわかっていません。マイナビとかに登録しているんですよね。で、そこからエントリーする…確か。
ところがですよ、僕らは海外にいるので説明会だの面接だのに頻繁には行けないのです。エントリーしてこの日に来てねと言われても、行けるかどうかは分かりません。
僕らの代はまだ日本への一時帰国は2年で1回しか認められていません(今は任国外旅行にいける年間20日以内であれば回数制限はないらしい)。
ということで、自分がどうしても働いてみたい!と思えた会社にだけ、人事に直接メールを送ることにしました。
青年海外協力隊事業で海外にいること、2019年1月に帰国するのでその年の4月から働き始めたいこと、どうしてその会社が気になるのか(これは書類などでも聞かれると思うので短めに)などをまとめてメールします。
※ちなみに…性別のことも早い段階で全て話します(未改名・戸籍未変更のため)。昔は「落とされたくない」という気持ちが強かったのですが、今は「それを理由で落とすような会社でやっていけるはずがない」と思っているので隠しません。トランスジェンダーだからといって下手に出すぎるのは辞めましょう。これを読んでるトランスジェンダーがいるかは分からんが。
色んな人の協力を得た
就活をしなかった僕はエントリーシート(ES)もやはりロクに書いたことがないので、とにかくいろんな人に見てもらうことにしました。
できるだけ職種や年齢はバラバラの人に見てもらいました。協力隊に関係のある人、ない人、世代が同じ人、もっと上の人。
自分が志望する業界の人が近くにいれば、その人にお願いするのが一番いいとは思いますが、僕の場合は該当者なしでした。
ほんで!
これはもうどんな校正作業でもあるあるですが、全員の意見を聞いていたら永遠にまとまりません。
実際僕の文章も「もっと自信をもって書いた方が良い」という人もいれば、「上から目線すぎる(by身内)」という人もいて、いやいやどうすりゃええんってことが多々ありました。
人に見てもらうことで得られる発見はたくさんあると思いますが、最終的な判断は自分で下しましょう。
・自分が志望する業界に近い人がいる場合には、その人に見てもらう。いない場合には沢山の人に読んでもらう
・全員の意見を取り入れることは不可能。どの表現が適切かは、自分で受けたい会社のことを調べた上で、最終的に自分で決める
オンラインでのやりとり
こういうメールってちゃんと返事が来るんだろうか、くらいに思っていたのですが、受けた2団体(企業)ともきちんと返事がきました。
一か所はオンライン面接まで行き、もう一か所は一次書類(履歴書・志望理由書など)の提出、二次書類の提出(レポート)の提出まで行きました。今回は帰国時に後者の面接を受けます。
配属先との交渉
これはまぁ、たまたまなんですが…
配属先のトップは日本在住のタイ人である上に、娘さんも最近まで就活中だったそうで、日本のJob Hunting事情にとても明るい方だったのです。
というわけで、就活の話は僕が切り出す前に向こうからされました。そのノリで、「必要があれば日本に面接しに帰るかもしれません…」と切り出しておいた。向こうは「その方が良い!だって1月から始めたらドタバタじゃない!」っていう反応。ラッキーすぎぃ!
ちなみにタイは基本的に大学卒業後に就活をするらしい。CPは「日本スタイルいいねー」って言ってたけど、これはこれで問題もあるのよ…と言っておきました。笑
あとは僕もそんなに遊びに行っていない、というかこれが初の任国外旅行なので、休みがもらいやすかったのはあると思います。
あとは立地的にもタイは有利でしたね。安い便を選べば往復3万円程度で帰ることができます。
まとめ
以上、長々と書きましたがポイントだけをまとめると
・新卒カードはなくても協力隊カードを活かせ!〇〇を経験した⇒だから何?を繰り返すと本質が見えてくる。
・特殊な状態にあるはずなので、サイトからではなく、直接メールをしてみる。
・メールだけのやり取りでできることはすべてやっておく。オンライン面接も一回は可能かどうか聞いてみる。
今後このシリーズでは、僕が内定を頂いて2019年4月から働くまでの過程を記録していきたいと思います。ただしこれを書いている時点でまだ2019年4月から働けることは決まっていないので、このシリーズもどうなっていくかは不明です。
つまりこれが正解に近いやり方なのかはまだ分からないってことです。笑
来週はいよいよ帰国です。帰国時のネット環境をどうしようか…と悩んでいる最中ですが、調べたら色々出てきたので後日まとめたいと思います。
以上、今回は協力隊経験の捉え方とエントリーから面接のアポイントまででした。
おわり。