「専門性って、何?」~ほぼ新卒青年海外協力隊員の就活日記③~

どもです。先日帰国後初の就活面接に行ってまいりました。今回も所感などをまとめておこうと思います。

僕は今後のキャリアのために「専門性」がほしいと思って就活をしています。

今回の面接のテーマは話していくうちに「専門性」になりました。

キーワードは「専門性」

今回は10月に一時帰国をしていた際に面接を受けた会社の面接に行きました。

そこはざっくりいうと心理学関連のシンクタンクで、僕はそこで働きながら勉強して心理学の知識もつけて、ゆくゆくは修士も取りたいと考えています。

その会社にこだわったのは「専門性」がほしかったから。

でも話していくうちに、専門性ってそもそもどういうことなのか?最終的に僕はどうなりたいのか?という話が今回の面接のテーマになりました。

 

傍から見た僕の経歴

面接官の方に言われて印象的だったことがあります。

僕は実際に協力隊員に合格して、特に感染症・エイズ対策なんて専門性や経験がなくたって受かると分かっているから、自分のことを専門性があるとは思えない。

しかしながら、

・国際関係学科卒(ゼミで国際協力専攻)

・青年海外協力隊参加(感染症・エイズ対策隊員)

・複十字への寄稿(寄稿した記事はこちら→複十字No.379

だけを見るとたしかに専門性が0ではなさそう…。

 

これは国際協力に携わる人なら共感してもらえると思うのですが、国際協力それ自体の立場ってあまり専門的ではないんですよね。ものすごく大きな枠。

その中に教育、保険医療、コンピュータ、土木建築、水…などの分野がある。

僕は国際協力論のゼミにいて、平和構築や軍事関係の話からフェアトレードの話、医療分野の話まで、様々なことを学びました。広く浅く、というやつです。

 

もちろん、国際協力論そのものを専門とする人もいると思うけど、そういう人はスペシャリストというよりはジェネラリスト

少し分かりづらい表現になりますが、僕はジェネラリスト的な立ち位置のスペシャリストになりたいと思っています。

 

国際協力のジェネラリストの立ち位置を簡単に言うとこんなかんじ

その国や地域のためには教育だけやれば良いわけでも、医療だけやれば良いわけでもない(もちろん優先順位はあるけど)

だから国際協力の専門家は、いろんな分野の真ん中にいる。この図で言えば外側に行けば行くほど専門性が深い

 

 

そして社会心理学がどうかと言えば、社会心理学も似たような立場に立てると僕は考えている。

 

真ん中を社会心理学に置き換えるとこうなる。図の中にもあるように、社会心理学そのものを極めるのは「スペシャリスト」になることだけど、社会心理学は「人」がいるところには必ず関係ある話だから「ジェネラリスト的」でもある

 

 

今回受けた会社でなれるのは「ジェネラリスト」だと思います。

僕は現場が見えない研究者になるのもしっくりこないし、かと言ってアカデミックなことを抜きも違う…。だからこそ、社会心理学の専門知識を持って、現場で働けるようになりたいというのが理想なんですよね。

 

もっと強みに目を向ける・アプローチを変える

僕は「自分には専門性がない」と思い込んでいました。

ですが、経歴を見て面接官の方が「専門性があるようにも見える」とおっしゃっていたように、僕は自分が持っているものに目を向けられていなかったのかな、と反省しました。

そして痛感したのは、やっぱり国際協力に全く感心がない人に向けて国際協力の話をするのは非常に難しいということ。

 

今までの就活では「社会心理学×国際協力」という僕が目指す道に対して、心理学の方にいる人にアプローチをしていました。

(会社にいながら国際協力ができるとはあまり考えていませんが、今後のキャリアプランややりたいことを聞かれた場合には素直に答えているので、どうしても国際協力の話になります。)

 

でも、今既に少しだけある「国際協力」の専門性を武器に、まずは国際協力の方に入っていって、現場で実際に起こる問題に触れながらそこで活かせる社会心理学を深めていく方が、もしかしたらやりやすいんじゃないか?

そんなふうに今は考え始めています。

 

まとめ

そういうわけで、今後はもう少し国際協力色が強い開発コンサルタントなどを目指して就活を進めようと考えています。

社会心理学の大学院もいくつか探しながら、まずは独学で「社会心理学×国際協力」の知識を深め、それを利用しやすい形で発信していくことから始めます。


そんなわけで、おわり。

前回の記事はこちら→視野が狭すぎたんだろうか? ~ほぼ新卒青年海外協力隊の就活日記②~

 

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