Kemioの『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』を読んで、しなやかな強さ感じて泣いたー。

うそ、泣いてはいません。どもです、こうしろうです。

今回はKemioくんの『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』という本のレビューです。

あげみざわ~や、どこまで行っても渋谷は日本の東京などの独特なボキャブラリーと、強さも弱さもすべてをありのままに出し尽くし、まさに「命を燃やしている」かのような生き方が魅力のKemioくん。

いつだったかYoutubeを見ていて、「この本にはあまり今まで言ってこなかったセクシャリティの部分にも触れてる」と言っていたのが頭に残ってて、そういえばそろそろ発売日じゃんと思ったら今日(4月18日)発売でしたね。秒で買って読みましたよ。

ギャルのギャの字もない僕も楽しく読めました!Kemioくんの口調まんまの本です。編集さんすごいわ。

普通って何?周りに押しつぶされるな

幼少期から、女の子っぽいキラキラしたカラフルなものが好きで、男子と馴染めなかったKemioくん。

いわゆるいじめを受けて悲しい気持ちにはなったものの、それで学校に行かなくなったわけではなかったようです。

育ての親であるおじいちゃんおばあちゃんも、礼儀作法などのしつけはしても、好みについてとやかくは言わなかったみたいです。

微調整のためのベイブレードを買ってみたってのが分かりすぎてちょっと笑いました。僕はそれこそ逆に、「女らしさ」を保つために髪を伸ばしたり、クマのぬいぐるみをもらったり、ポケモンの主人公を泣く泣く女にしてましたからね。笑

 

アンチにあげる時間はない

個人的に参考になったのはここかもしれません。

僕のブログもありがたいことに、まったり更新ながら少しずつ多くの方に読んでいただけるようになりました。

で、LGBT系の記事とか書いてるのでまぁヘイトなコメントやメッセージをいただくこともあるんですね。大半はポジティブなコメントやメッセージ、質問などなのですが、死ねだのなんだの普通に言われるわけです。面と向かっては言えないのに、文章だと口達者な方はたくさんいるみたいですね。

 

でもKemioくん曰く、「そういう人たちにあげる時間はない」んだそうで。うん、そのとおりですね。

SNSでアンチコメントをもらったり、リアルでもとんでもないやつにとんでもないことされたりしたら、成長の糧にしていく。

そういう人たちはとんでもなく暇なだけだから、相手にしない方が良いですね。傷つくけど。笑

 

Kemioくんのセクシャリティ

Kemioくんのセクシャリティについて。

これはやっぱり本を買って読んで見てほしいな…と思ったんですが、お友達のエマちゃんもTwitterにあげてたし、他の人も普通にTwitterに書いてましたね。彼は男性が好きなのだそうです。

うん、まぁだから何だっつう話なんですよね。きっと。

彼も書いていましたが、セクシャリティの部分を武器にするもの「アリ」なんですよ。でも彼はそれを選択していないし「ゲイの人だ」ってカテゴライズをされること(いやきっとそれ以外のすべての「カテゴライズ」そのもの)、そうした型にはめて切り取られていくことが嫌なのだと思います。

っていうか、大体の人はヤダよ。セクシャリティだけでくくられるの。ジュンタロウくんも言うてましたけど。僕もヤダよ。ムカつくし悲しいよ。

 

所感

(↑これフリー素材なんだけど似てない?笑)

毎度のことながら、「超いい本だから自分で買って読んで!」という話にはなるのですが、僕なりに良いなと思ったことを言い表しておきます。

Kemioくんが言っていることって、シンプルなんだけど生きてる言葉だからずしりと来るんですよ。ペラペラ小難しい、それっぽいこと言ってるビジネス書なんかよりも、よっぽど良いこと書いてます。

僕は早く読みたくてKindle版を買っちゃったのですが、本として手元に置いておきたいなぁとも思いました。

 

Kemioくんの生き方はしなやかで強く、そして繊細で儚い。

何が何でも人生の舵取りを自分自身の手ですることに、彼の生き様が現れています。

荒波で船が押し流されそうになっても、絶対に彼は自分で舵を取り続けるだろうし、時に嫌な風に押し流されているように見えて実は幌を閉じて風がすぎるのを待ってる。

目的地にたどり着くことを目的とした旅路ではなくて、旅そのものが目的である生き方をしています。そしてたどってきた旅路が、彼を作っている。

 

カッコいいですね。でも本当は、みんなそうやって生きていけるべきなんです。

自分が生まれてから死ぬまで一緒にいてくれるのは、自分自身だけなんですから。

 

僕も最近就職活動中で、元気がなくなることもあります。セクシャリティで悔しい思いをすることも。「立派な社会人」に僕のことすべてをわかったような口聞かれて、腹が立つことも。笑

でも、自分が見たい景色を見るために今を生きること。そういう基本的なことを再認識させてくれる本でした。

ギャルってすごいわね。おすすめです。

 

おわり。

 

ウチら棺桶まで永遠のランウェイ
KADOKAWA / メディアファクトリー (2019-04-18)
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